「最近、ナイロンガットが2週間も持たずに切れてしまう…」
「もっとエグいスピンをかけて、プロのようなショットを打ちたい」
テニスに熱中し、スイングスピードが上がってくると必ずぶつかるのが**「ポリエステル(ポリ)ストリングへの移行」**という壁です。しかし、安易にポリに手を出すと「飛ばない」「腕が痛い」と後悔することも少なくありません。
今回は、実際にナイロンからポリへ移行し、数々の失敗を繰り返してきた筆者の体験談を交えながら、ポリガットの真実を徹底解説します。
1. ポリに変えて変わる「打感」と「結果」のリアル
ナイロンからポリに張り替えて初めてコートに立った時、多くの人が最初に感じるのは**「重厚な手応え」**です。
「ガツッ」という潰し感
ナイロンが「パチン」とはじき返す感覚なら、ポリはボールを一度「ガツッ」と受け止めてから潰す感覚。筆者も初めてヨネックス ポリツアープロを打った時、自分の力がダイレクトにボールに伝わる感覚に感動したのを覚えています。
驚異のスナップバックとスピン
ポリの最大の特徴は、表面の滑りの良さによる「スナップバック」です。打球時にガットが大きく動き、戻る力で強烈な回転がかかります。
「今までアウトしていたボールが、ベースライン際で急激に沈む」
この快感を知ってしまうと、もうナイロンには戻れません。
「飛ばない」からこそ「振り切れる」
ポリはナイロンほど飛びません。しかし、これは欠点ではなく利点です。アウトを恐れずに100%の力でフルスイングできるため、結果としてショットの威力と安定感が増すのです。
2. 知らないと損するポリの「寿命」と「体への負担」
ここが一番の注意点です。ポリを検討しているなら、避けては通れない現実があります。
ポリの寿命は「切れるまで」ではない
「ポリは耐久性が高いからコスパが良い」と思っていませんか? それは大きな間違いです。
体験談としてお伝えしたいのは、ポリの「賞味期限」は驚くほど短いということ。張りたてから1ヶ月も経てば、ポリは弾力を失い「ただの硬い紐」になります。
筆者も以前、切れないからと3ヶ月放置したバボラ RPMブラストを使い続けたことがありますが、打感はボヨボヨになり、コントロールは定まらず、最悪のパフォーマンスでした。**「理想は2週間、長くても1ヶ月」**での張り替えが鉄則です。
テニス肘の恐怖
ポリはナイロンに比べて圧倒的に硬いです。ミスヒットした時の衝撃はダイレクトに手首や肘に響きます。まだ体が出来上がっていないジュニアや、スイングが未熟な初心者が無理に硬いポリを使うと、テニス肘を招くリスクが高まります。
3. あなたはどっち?失敗しないポリ選びの基準
形状で選ぶ:丸型 vs 多角形
- 丸型(円形): 癖がなく、スナップバックがスムーズ。初めてのポリならヨネックス ポリツアープロのような丸型が扱いやすくておすすめです。
- 多角形: 5角形や7角形の角がボールに食い込みます。ソリンコ ハイパーGなどは、引っかかり感が強く、えげつないスピンを求める方に最適です。
柔らかさで選ぶ
「ポリは硬そうで怖い」という方は、ソフト系ポリから始めましょう。最近の技術で作られた柔らかいポリなら、ナイロンに近い感覚で移行できます。
4. 究極の妥協案「ハイブリッド張り」
「ポリのスピンは欲しいけど、腕への負担が心配」という方への正解が、ハイブリッド張りです。
縦糸にポリ、横糸にナイロンを張ることで、ポリのスピン性能を維持しつつ、ナイロンの柔らかい打感を取り入れることができます。筆者も冬場の体が硬くなる時期は、縦にルキシロン アルパワー、横にバボラ エクセルを組み合わせることで、快適なテニスを維持しています。
まとめ:ポリは「強くなるための武器」
ポリエステルストリングは、正しく選んで正しく管理すれば、あなたのテニスを一段上のステージへ引き上げてくれる最高の相棒になります。
まずは「柔らかめのポリ」を「少し低めのテンション」で張ることから始めてみてください。ボールがコートに突き刺さる感覚を一度味わえば、あなたのプレースタイルは劇的に進化するはずです。
「この記事を読んだ後、まずは自分のラケットに合う柔らかいポリから試してみませんか?」


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