「憧れのプロが使っているモデルを手に取ってみたけれど、自分には重すぎて振れなかった……」テニスショップや通販サイトでラケットを探していると、モデル名の語尾にひっそりと添えられた「L」の文字を目にすることがあるはずです。
この「L」という一文字、実は多くの一般プレーヤーにとって「救世主」とも呼べる重要なサインであることをご存知でしょうか?今回は、テニスラケットにおける「L」の正体と、実際に使ってみて分かったメリット・デメリットを、経験者の生の声を交えて深掘りしていきます。
テニスラケットの「L」の正体は「Lite(軽さ)」
結論から言うと、テニスラケットにおける「L」は多くの場合、「Lite(ライト)」=軽量モデルを指しています。
通常、中上級者やプロが好む標準的なスペック(通称:黄金スペック)は、フレーム重量が300g前後に設定されています。しかし、体力に自信のない方やジュニア、女性プレーヤーにとって、300gを1時間以上振り続けるのは至難の業です。
そこで、ヨネックス EZONE 100Lやウィルソン ULTRA 100Lのように、フレームの形状やテクノロジーはそのままに、重量だけを280g〜285g程度に落としたモデルが「L」として展開されているのです。
また、ソフトテニスの世界や一部のメーカー(ミズノなど)では、重量規格そのものを「L」や「U」といったアルファベットで区分しているケースもあります。
【体験談】「L」を選んで良かった!と感じた瞬間
実際に「L」モデルへ買い替えたプレーヤーからは、操作性の向上によるポジティブな変化が多く聞かれます。
- 「試合の後半でもフォームが崩れなくなった」30代女性のスクール生は、「以前は300gのラケットを使っていましたが、試合の終盤になると腕が疲れてラケットが下がってしまい、ネットミスが増えるのが悩みでした。ヨネックス VCORE 100Lに変えてからは、最後までしっかり振り切れるようになり、逆転勝ちが増えました」と語ります。
- 「ネットプレーでの反応がワンテンポ速くなった」ダブルスをメインに楽しむ50代男性は、「重いラケットだとボレーの時に準備が遅れがちでしたが、軽量なLモデルなら素早くセットできます。特に正面に来た速い球への反応が見違えました」と操作性の高さを評価しています。
逆に「失敗した」と感じるケースはある?
一方で、軽さゆえの落とし穴も存在します。特にパワーのある男性や、競技志向の強いプレーヤーには注意が必要です。
- 「相手の強打に打ち負けてしまう」20代の男性プレーヤーは、「操作性は最高ですが、相手のサーブが速いとインパクトの瞬間にラケットが弾かれてしまい、面が安定しません。結局、リードテープ(重り)を貼って調整することになり、最初から標準モデルにすれば良かったと少し後悔しました」というリアルな悩みも。
- 「スイングスピードが上がりすぎて制御不能に」ラケットが軽い分、ブンブン振り回せてしまうため、「思っていた以上に飛んでしまい、アウトを連発するようになった」という声もあります。自分のスイングスピードとラケットの重さのバランスを見極めるのが、成功の鍵と言えるでしょう。
あなたは「L」を買うべき?チェックリスト
迷っている方は、以下の項目に当てはまるかチェックしてみてください。
「L」モデルがぴったりの人
- ジュニアから初めて大人用のラケットに移行する。
- テニスをした翌日、肘や肩に独特の重だるさや痛みが出る。
- ボレーなど、ネット際での素早いラケットワークを武器にしたい。
- バボラ ピュアドライブ ライトのような、パワーのある軽量ラケットで楽に飛ばしたい。
標準モデル(300g〜)を検討すべき人
- 自分よりも格上の、球が速い相手と試合をする機会が多い。
- 体格が良く、しっかり体重を乗せてボールを潰して打ちたい。
- 振り抜きが良すぎると、つい力んで手打ちになってしまう傾向がある。
まとめ:迷ったら「L」から始めるのもアリ
テニスラケットの「L」は、ただ軽いだけでなく、あなたのテニスをより快適に、そして長く楽しませてくれるための選択肢です。
もし「300gは重い気がするけれど、軽すぎて打ち負けるのも怖い……」と迷っているなら、まずは「L」モデルを選んでみるのが賢明です。軽いラケットは後からテニス用加重テープで重くカスタマイズできますが、重いラケットを物理的に軽くすることはできないからです。
自分の筋力とプレースタイルに正直に向き合い、最高の相棒となる「L」を見つけてください。


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