「バックハンドが飛ばない」「スライスが浮いてしまう」……そんなテニスプレーヤー共通の悩みを、練習量ではなく**「物理構造」**で解決してしまう魔法のようなラケットがあります。それが、プリンスのPrince Xシリーズです。
一見すると、シャフトがねじれた奇抜なデザイン。しかし、実際にコートでボールを打ってみると、そこには理論に基づいた驚くべき「アシスト感」が隠されていました。今回は、中級プレーヤーである私が実際にPrince X100を使い倒して感じた、生々しいインプレッションをお届けします。
ツイストパワーテクノロジーがもたらす「不公平」な快感
Prince Xの最大の特徴は、世界初の左右非対称シャフト「ツイストパワーテクノロジー」です。フォアとバックで、ラケットが全く別の顔を見せます。
フォアハンド:弾きとスピードの攻撃型
フォアハンドで打つ際は、シャフトの剛性が高く、カチッとした手応えがあります。パワーロスが少なく、厚い当たりで叩くと、Prince TOURシリーズにも劣らない鋭い弾きを体感できました。
バックハンド:しなりが運んでくれる守備型
驚くのはバックハンドに持ち替えた瞬間です。シャフトが柔軟にしなり、ボールを一度グッと掴んでから放り出すような感覚があります。「ラケットがボールを運んでくれる」という表現がぴったりで、非力な片手バックハンドでも、面白いように深く安定したボールが返ります。
相手を絶望させる「スゴスラ」の衝撃
Prince Xユーザーの間で囁かれる「スゴスラ(凄いスライス)」は本物でした。
バックハンドスライスを打つと、面白いように低軌道で滑ります。普段なら浮いてしまうような守備的な場面でも、Prince X105のようなモデルを使えば、面を合わせるだけで攻撃的なスライスへと変貌します。
この「滑るスライス」は、対戦相手にとって相当なストレスになります。膝を折らされ、持ち上げさせられる……。まさに、ラケットの性能だけで戦術が一段階上がったような感覚です。
モデル別・選び方の正解
Prince Xシリーズには、プレースタイルに合わせて複数の選択肢があります。
- Prince X100: 最も汎用性が高いモデル。黄金スペックに近い操作感で、違和感なく移行したい方に最適です。
- Prince X105: ダブルスプレーヤーに一押し。ボレーの操作性が抜群で、面の安定感が段違いです。
- Prince X100 TOUR: 競技者向け。しなりの中に芯があり、ハードヒットしてもコートに収まる安心感があります。
メリットと、あえて伝えたい注意点
メリット
- バックハンドのミスが劇的に減る: 「苦手」をテクノロジーが補完してくれます。
- スライスが武器になる: これだけで勝率が変わるほどの変化です。
- 圧倒的な個性: コートで「そのラケット何?」と聞かれる所有欲も満たせます。
注意点
Prince Xは左右専用設計のため、右利き用を左利きの方が使うことはできません。また、フラットに叩きすぎると独特の「しなり」が邪魔をする場合があるため、少しスピンをかける意識を持つと、より性能を引き出せます。
結論:Prince Xで「バックハンドの呪い」から解放される
テニスにおいて、バックハンドの苦手意識は大きなハンデです。しかし、Prince Xは、その弱点を「ラケットに解決させる」という賢い選択肢を与えてくれます。
「あと一歩が届かない」「バックを攻められていつも負ける」
そんな悩みを持つ方にこそ、この左右非対称の魔法を体感してほしい。一度この「ズルい」感覚を知ってしまうと、もう普通のラケットには戻れないかもしれません。
Prince Xを手にしたその日から、あなたのテニスは新しいステージへと動き出します。


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