【名機再訪】ブリヂストン X-BLADE(エックスブレード)を徹底インプレ!今なお愛される「究極の打感」を現代ラケットと比較検証

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テニス界からブリヂストンが撤退して数年。しかし、コートを見渡せば今なおブリヂストン X-BLADEを大切に使い続けるプレイヤーの姿があります。私自身、これまで数多くのラケットを試してきましたが、あの「吸い付くようなホールド感」と、狙い澄ました場所へ糸を引くように飛んでいくコントロール性能は、現代の最新モデルでも容易には替えが効かない唯一無二のものです。

今回は、今だからこそ語りたいX-BLADEの真実の魅力を、実体験に基づいたリアルな声とともにお届けします。


1. 忘れられない「手応え」。ボックス形状の到達点

X-BLADEを語る上で外せないのが、日本メーカーならではの緻密な設計が生む「しなり」です。

最近のラケットは、フレームの剛性を高めて効率よくボールを飛ばす「パワー系」が主流です。確かに楽にスピードは出ますが、どこか「機械が飛ばしている」ような、手のひらから伝わる情報がぼやける感覚を覚えることはありませんか?

X-BLADE BX 305を初めて握った時の衝撃は今でも鮮明です。フルスイングした瞬間、インパクトでボールをグシャッと潰す感覚がダイレクトに掌に伝わってきました。単に柔らかいだけでなく、芯には強靭な粘りがある。この「ボールを支配している」という全能感こそが、多くのハードヒッターを虜にして離さない理由です。


2. 【体験談】歴代モデルを打ち比べて分かったこと

究極の競技モデル:BX 305 / BX 315

シリーズの集大成とも言えるこのモデル。正直、中途半端なスイングではその良さは引き出せません。しかし、ひとたびしっかり踏み込んで振り抜けば、現代の黄金スペックではあり得ないほど鋭い低軌道のフラットドライブが突き刺さります。相手のパワーを利用するのではなく、自分の力で「ねじ伏せる」感覚を味わいたいなら、これ以上の道具はありません。

扱いやすさの黄金比:BX 300

「競技者向けは敷居が高い」というイメージを覆したのがBX 300です。ボックス形状らしいホールド感は維持しつつ、フレームに適度な反発力を持たせています。ボレーの際、面に当たってから「もう一押し」できる余裕があるため、ダブルスでも非常に心強い武器になります。

粘りの真骨頂:VI 305

現行のX-BLADEファンの中でも、特に「食いつき」を重視する方に愛されているのがVIシリーズです。VXシリーズよりもさらにマイルドで、エッジの効いたスライスを打った時の「シュルシュル」と回転がかかる感触は、一度味わうと病みつきになります。


3. 現代ラケットとの決定的な違い

最新のヨネックス VCOREバボラ ピュアドライブと比較すると、X-BLADEは決して「楽なラケット」ではありません。オフセンターで打てば如実に振動が伝わりますし、パワーアシストも控えめです。

しかし、その「不自由さ」の中にこそ、テニスの醍醐味があります。

  • 100%の意思疎通:打球の角度、深さ、スピン量を、自分の感覚一つで微調整できる。
  • クリアなフィードバック:良いショットと悪いショットの違いが明確に分かるため、上達が早まる。

まるでマニュアル車を操るような、ダイレクトな操作感。効率を求める今の時代だからこそ、こうした「感性」に訴えかける道具の価値が際立つのです。


4. X-BLADEの魂を継ぐものは?

ブリヂストン撤退後、多くの難民が路頭に迷いました。もしあなたが今、X-BLADEからの乗り換えを検討しているなら、まずはテクニファイバー TF40を試してみてください。当時ブリヂストンが開発に関わっていたこともあり、打球感のDNAを最も色濃く受け継いでいます。

また、ボックス形状の正統進化としてはウィルソン BLADEダンロップ CX 200も有力な候補になります。しかし、やはりあの「日本人が日本人のために作った絶妙な重量バランス」は、X-BLADEでしか味わえない特別なものです。


まとめ:中古市場で探してでも使う価値がある

現在、X-BLADEを手に入れるには中古市場を頼るしかありません。経年劣化によるグロメットの傷みやフレームのヘタリには注意が必要ですが、程度の良い個体を見つけたら、ぜひ一度手にとってみてください。

「道具に頼るのではなく、道具とともに歩む」。そんなテニスの楽しさを、ブリヂストン X-BLADEは教えてくれます。

あなたが次にコートに立つ時、その手に握られているのが「魂のラケット」であることを願っています。

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