「あと1秒、タイムを削りたい」——そんな切実な願いを持つランナーにとって、シューズ選びはもはや装備の選択ではなく、自分への投資そのものです。今回私が手にしたのは、アシックスが総力を挙げて開発した最新作、METASPEED TURBO。実際にフルマラソンのトレーニングで100km以上走り込み、その「ターボ」という名に恥じない衝撃的な進化を肌で感じてきました。
これまでのMETASPEED SKYやMETASPEED EDGEも素晴らしい完成度でしたが、今作は別次元。足を入れた瞬間に感じる「FF TURBO PLUS」の圧倒的な弾力は、まるで足裏にトランポリンを仕込んだかのような感覚です。地面を叩くたびに、強烈な反発がふくらはぎを助け、自然と一歩が前に出る。この感覚、一度味わうともう戻れません。
今回の進化の核となるのは、やはり新素材ミッドソールの「FF TURBO PLUS」でしょう。前作よりさらに軽量化されつつ、エネルギーリターン率が向上。特に30kmを過ぎて足が重くなってからが、このMETASPEED TURBOの真骨頂です。カーボンプレートの形状が最適化されたことで、後半にフォームが崩れ始めても、シューズが強制的に推進力を生み出してくれる。私の実走データでも、終盤のピッチ低下が目に見えて抑えられていました。
「自分にはオーバースペックかも?」と不安になる必要はありません。もちろん、キロ3分台で飛ばすエリートランナーには最高の武器になりますが、サブ3やサブ3.5を目指すシリアスランナーにとっても、この「温存できる脚」の感覚は大きなアドバンテージになります。
一方で、サイズ感には注意が必要です。従来のアシックスのレーシングモデルに比べると、アッパーのホールド感がよりシビアになっています。薄く、軽く、それでいてブレない「MOTION WRAP UPPER 2.0」は、ジャストサイズを選ばないとポテンシャルを引き出せません。購入を検討されている方は、ぜひ一度薄手のランニングソックスで試着することをお勧めします。
ライバルであるナイキ ヴェイパーフライと比較しても、安定感と反発のバランスにおいて、今回のMETASPEED TURBOは頭一つ抜けた印象です。まさに「勝つための道具」として磨き上げられた一足。あなたの次のレース、この「ターボ」で自己ベストという壁を突き破ってみませんか?


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