「日本人の足には国内ブランドが一番」とよく耳にしますが、いざスポーツ店へ行くとasicsとミズノの二択で立ち尽くしてしまうものです。私自身、学生時代の部活動から現在の市民マラソンに至るまで、両ブランドのシューズを何足も履き潰してきました。その経験から言えるのは、この二者は似ているようで、設計思想が驚くほど対極にあるということです。
実際に履いてわかった「衝撃吸収」と「反発」の決定的違い
まず、足を入れた瞬間に感じるのがクッションの質の差です。asicsの代名詞といえば、やはり「GEL(ゲル)」テクノロジー。例えば、代表的なモデルであるゲルカヤノを履くと、着地の衝撃がまるで砂浜で吸収されるかのようにマイルドになります。膝や腰に不安がある方や、長距離をゆっくり歩いたり走ったりしたい方にとって、この「守られている感」は唯一無二の安心感です。
対して、ミズノは「波形のプレート(ミズノウエーブ)」による独自のクッション性を追求しています。看板モデルのウエーブライダーを履いて走ってみると、着地の瞬間にグニャリと沈み込むのではなく、バネのように次のステップへと押し出される感覚があります。自分の脚力で地面を蹴っている実感が強く、スムーズな体重移動が心地よいのが特徴です。
フィット感の妙:包容力のアシックス vs 自由度のミズノ
次に、多くの人が悩む「足幅」と「ホールド感」について。
私の実体験として、asicsはカカトから土踏まずにかけてのホールド力が非常に高く、靴の中で足が遊ぶ隙を与えません。いわば「シューズが足を正しい位置に導いてくれる」ような感覚です。
一方でミズノのシューズは、前足部に適度なゆとりを感じることが多く、指先が自由に動かせる開放感があります。足の指をしっかり使ってグリップしたい方や、窮屈な締め付けが苦手な方にはミズノの方が「しっくりくる」はずです。
競技別・目的別のおすすめはどっち?
どちらを選ぶべきか、現場の視点で切り分けるなら以下のようになります。
- 部活動や初心者ランナーなら: 故障のリスクを最小限に抑えたいならasicsの安定モデルを選んでおけば間違いありません。
- タイムを狙うシリアス層なら: 自分のリズムで地面を叩き、スピードに乗る感覚を重視するならミズノの反発性が武器になります。
- バレーや野球など激しい動きなら: 横ブレへの強さとグリップ力において、両社ともトップシェアですが、カチッとした硬めの接地を好むならミズノ、着地衝撃を和らげたいならasicsが鉄板です。
最後に:あなたの「直感」を信じるために
スペック以上に大切なのは、最後に「自分の足がどう感じているか」です。私は以前、数値上の軽さに惹かれてミズノを選びましたが、結局のところ、長年慣れ親しんだasicsの厚みのあるシュータン(ベロ)の感触が恋しくなり戻ったことがあります。
どちらのブランドも、日本人の複雑な足型を研究し尽くした「間違いのない選択肢」です。まずは店内の試走スペースで、ほんの数メートルでもいいので「自分の意志で進めているか」を確認してみてください。その一歩の感覚こそが、あなたにとっての正解を教えてくれるはずです。
次は、あなたの足の形に合わせた**「具体的なモデル選びのステップ」**について詳しくお伝えしましょうか?


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