神戸のポートアイランド、潮風を感じる静かな一角に、スニーカー好きならずとも胸が熱くなる聖地があります。それが「アシックススポーツミュージアム」です。先日、実際に足を運んで感じたのは、ここは単なる「歴史資料館」ではなく、アスリートの情熱と日本の技術力が火花を散らす「体感型エンターテインメント施設」だということ。今回は、これから訪問する方が120%楽しむためのポイントを、実体験を交えてお届けします。
訪れる前に!「完全予約制」のハードルをクリアせよ
まず絶対に忘れてはいけないのが、このミュージアムは完全予約制だということです。ふらっと立ち寄ることはできません。公式サイトの予約カレンダーとにらめっこして、早めに枠を確保しましょう。入館料が「無料」というのも驚きですが、その分、一枠あたりの人数が絞られているため、館内は非常にゆったりとしています。人混みに酔うことなく、自分のペースで アシックス ランニングシューズ のルーツに浸れる贅沢な時間が約束されています。
圧巻の1階:アスリートの「本気」に触れる
エントランスを抜けると、そこは別世界。1階の「アスリートセレブレーションゾーン」では、世界中のトップアスリートたちが実際に使用したシューズやウェアが展示されています。
特に筆者が興奮したのは、138インチの大型スクリーンで流れる映像コンテンツです。ただ見るだけではありません。床に仕込まれたLEDライトが、100m走の世界記録保持者のスピードで駆け抜けていく演出があるのですが、その速さはまさに閃光。自分が ランニングウェア を着てその場に立っているような錯覚に陥ります。
また、野球やテニス、バスケットボールなど、競技ごとに特化したギアの造形美には、機能性を突き詰めたものだけが持つ「凄み」が宿っています。プロ仕様の グラブ やシューズを間近で観察できる機会は、そうそうありません。
2階:オニツカタイガーから続く情熱の系譜
2階へ上がると、ガラリと雰囲気が変わります。ここはアシックスの原点である「オニツカタイガー」からの歩みを辿るヒストリーゾーン。創業者の鬼塚喜八郎氏が、タコの吸盤から着想を得てバスケットボールシューズを作ったという有名なエピソードを、当時の実物を見ながら振り返ることができます。
ヴィンテージファンにはたまらない オニツカタイガー スニーカー の歴代モデルがずらりと並ぶ様は圧巻です。今のトレンドにも通じるデザインの普遍性に、思わず「これ、今すぐ履きたい!」と独り言が出てしまうほど。技術の進化を年表とともに追うことで、私たちが普段何気なく履いている ウォーキングシューズ に込められた、コンマ数ミリ単位のこだわりが見えてきます。
訪問を終えて:アクセスと周辺の楽しみ方
アクセスは、ポートライナーの「中ふ頭駅」から歩いてすぐ。神戸中心部からのアクセスも良好です。見学時間は、展示をじっくり読み込み、体感コーナーを楽しむと、だいたい60分から90分ほど見ておけば満足感が高いでしょう。
ミュージアムの周辺には「UCCコーヒー博物館」や「神戸どうぶつ王国」もあり、神戸観光のハブとしても優秀な立地です。お気に入りの バックパック にカメラを忍ばせて、大人の社会見学を楽しんでみてはいかがでしょうか。
スポーツを愛する人、モノづくりに惹かれる人。そのどちらもが、帰り道には自分の足元にあるシューズを少し誇らしく思える。アシックススポーツミュージアムは、そんな素敵な魔法をかけてくれる場所でした。


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