近年、スニーカー市場の熱狂はとどまることを知りませんが、その中心に日本のブランド「アシックス」が君臨していることをご存知でしょうか。かつては競技用シューズのイメージが強かったアシックスですが、今や一足50万円を超えるプレ値(転売価格)で取引されるモデルが続出しています。
私自身、長年スニーカーを追いかけてきましたが、正直数年前まではasicsのシューズがここまで高騰する世界線は想像していませんでした。しかし、実際にそのクオリティとデザインに触れてみると、50万円という価格が決して「ただのバブル」ではないことが分かります。
今回は、なぜアシックスがここまで高く評価されているのか、その正体を深掘りしていきます。
50万円を超える「怪物級」アシックスの正体
まず、実際に50万円クラス、あるいはそれ以上の価値がついているモデルをいくつか挙げてみましょう。
筆頭は、やはりカナダのデザインスタジオJJJJound(ジョウンド)とのコラボレーションモデルです。一見すると非常にシンプルなグレーやネイビーの配色ですが、素材の質感や絶妙なカラーバランスがマニアの心を掴んで離しません。初期のGEL-KAYANO 14などは、二次流通市場で驚くべき価格を叩き出しています。
また、ニューヨークのスニーカー界の重鎮Ronnie Fieg(ロニー・ファイグ)が手がけるKithコラボも見逃せません。彼の10周年を記念したモデルなどは、世界中のコレクターが血眼になって探しており、デッドストックであれば50万円という大台も現実的な数字となっています。
なぜ50万円もの価値がつくのか?3つの決定的な理由
単なる「流行り」でここまでの価格はつきません。そこには明確な理由があります。
1. 徹底したクラフトマンシップへの信頼
アシックスの強みは、なんといっても日本ブランドらしい「作りの良さ」です。GEL-LYTE IIIなどのクラシックなモデルに、岡山デニムや伝統的な染色技法を用いた限定品は、海外のコレクターから「履く芸術品」と称されています。ナイキやアディダスとは一線を画す、細部へのこだわりが所有欲を刺激するのです。
2. 極端な供給の少なさ
どんなに素晴らしい靴でも、大量生産されれば価格は落ち着きます。しかし、50万円クラスになるモデルは、世界限定数百足、あるいは特定のショップでしか展開されない「極少ロット」のものがほとんどです。需要に対して供給が圧倒的に足りない状況が、この価格を形成しています。
3. セレブリティとファッショニスタの支持
今、感度の高いファッショニスタは「あえてのアシックス」を選びます。ハイブランドの服に、あえてテクニカルなGEL-NYCを合わせるスタイルが定着しました。この「通なブランド」というイメージが、ブランド価値を底上げしているのです。
アシックスは「履く資産」になるのか
投資という観点から見ると、アシックスは非常に面白い存在です。定番のGT-2160などのインラインモデル(通常販売品)は手に入れやすいですが、一度「伝説」となったコラボモデルは、時間が経つほどに価値が上がる傾向にあります。
もしあなたが50万円を投じて一足を手にしようと考えているなら、それは単なる買い物ではなく、一つの「資産運用」に近い感覚かもしれません。もちろん、偽物のリスクには細心の注意が必要です。StockXのような鑑定付きのプラットフォームを利用するのは、高額取引における鉄則と言えるでしょう。
まとめ:50万円を払う価値はあるか
一足の靴に50万円。一般的には正気の沙汰ではないかもしれません。しかし、日本の技術が世界で認められ、それが「価値」として可視化されている現状は、一人のファンとして誇らしくもあります。
もしあなたが、運良く特別なGEL-QUANTUMの限定版や、稀少なアーカイブに出会うことがあれば、その瞬間の決断が将来の大きなリターンに繋がるかもしれません。アシックスの進化は、まだ始まったばかりなのです。
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