スポーツブランドの枠を超え、今や「データドリブンなテックカンパニー」へと変貌を遂げたアシックス。私自身、これまで数多くのエンジニアのキャリア相談に乗ってきましたが、最近特に熱い視線を浴びているのが同社のデジタルIT職です。単なる社内システムの保守運用ではありません。世界中のランナーの足元を支えるasics ランニングシューズから得られる膨大な走行データをどう活用し、体験価値を変えるか。そんなヒリつくような現場のリアルを、収集した一次情報をもとに深掘りします。
1. 「モノ」から「体験」へ。アシックスがデジタルに懸ける覚悟
アシックスのDXは、経営のど真ん中に据えられています。かつては優れたシューズを製造・販売することがゴールでしたが、現在は「OneASICS」という独自のデジタルプラットフォームを通じ、顧客一人ひとりと一生涯つながり続けるモデルへの転換を急いでいます。
現場のエンジニアに話を聞くと、共通して語られるのは「グローバルな影響力の大きさ」です。日本発のブランドでありながら、開発の戦場は北米、欧州、そしてアジア全域。自分が書いたコードが、世界中のiphoneやAndroid端末にインストールされた「ASICS Runkeeper」を通じて、数千万人のランニングログを処理する。このスケール感は、国内完結型のサービスではまず味わえない醍醐味でしょう。
2. 現場の技術スタック:モダンな環境で「攻め」の開発を
「伝統的なメーカーだから、技術も古いのでは?」という先入観は、いい意味で裏切られます。アシックスのデジタル部門は、驚くほどモダンな技術選定を行っています。
- クラウド基盤: AWSやGCPをフル活用したサーバーレスアーキテクチャ。
- 開発言語: バックエンドにはGoやNode.js、フロントエンドにはReactやTypeScriptが標準的に採用されています。
- データサイエンス: スマートシューズのセンサーから送られてくる慣性データを、Pythonや機械学習モデルを駆使してフォーム解析アルゴリズムへと昇華させています。
特筆すべきは、アジャイル開発が完全に浸透している点です。スポーツウェアのように「試作とテスト」を繰り返す文化が、ソフトウェア開発の現場にも息づいています。
3. 年収と労働環境。エンジニアにとっての「居心地」
中途採用における年収レンジは、ジュニア層でも600万円前後から、シニア層やリードエンジニアになれば1,000万円を優に超えるケースも珍しくありません。外資系テック企業と比較しても遜色のない水準と言えます。
しかし、現役社員が最も高く評価しているのは「ワークライフバランス」と「心理的安全性の高さ」です。フルリモートを織り交ぜた柔軟な働き方はもちろん、何より「スポーツが好き」という共通言語を持つメンバーが多いため、チームの一体感が強い。オフィスに設置された最新のジムで汗を流してから、ガーミン スマートウォッチを片手にランニング談義に花を咲かせる。そんな健康的な文化が、アウトプットの質を高めているのは間違いありません。
4. 採用選考を突破するための「鍵」
アシックスの門を叩く際、技術力があるのは大前提です。しかし、それ以上に重視されるのが「なぜスポーツという領域で技術を使いたいのか」という熱量です。
面接では、単に「MacBook Proでコードが書けます」というだけでなく、「デジタル技術を使って、人々の健康やパフォーマンスをどうアップデートしたいか」というビジョンが問われます。実際に同社のプロダクトを使い込み、ユーザーとして不便に感じた点や改善案をロジカルに伝えられる候補者は、非常に高く評価される傾向にあります。
5. まとめ:アシックスで描く、エンジニアとしての新機軸
スポーツ用品メーカーという既存の殻を破り、デジタルで世界を変えようとするアシックス。ここでは、単なる「作業者」としてのエンジニアリングではなく、ビジネスを加速させる「発明家」としての動きが求められます。
もし、あなたが画面の中だけで完結する開発に物足りなさを感じているなら、アシックスのデジタルIT職は、人生を変える最高のピッチになるはずです。あなたの技術が、誰かの一歩をより速く、より健康的なものに変える。その手応えを、ぜひ現場で体感してください。
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