テニスを始めてしばらく経ち、そろそろ自分の武器になる1本を選びたいと思ったとき、必ず候補に挙がるのがヨネックスです。私自身、これまで数多くのメーカーを渡り歩いてきましたが、最終的にヨネックス テニスラケットに戻ってきてしまうのは、あの独特な「安心感」があるからに他なりません。
ヨネックスのラケットは、一目でそれとわかる「アイソメトリック」という四角いフレーム形状が最大の特徴です。これが単なるデザインではなく、実際にコートに立つと驚くほど恩恵を感じさせてくれます。今回は、2026年現在の最新ラインナップを実際に打ち込んだ体験をもとに、後悔しない選び方を徹底解説します。
なぜヨネックスは「外さない」のか? 実際に感じた独自の強み
初めてEZONEを握ってコートに立った日の衝撃は今でも覚えています。少し芯を外したかな、と思ったショットが、そのまま相手のベースライン深くに突き刺さったのです。
ヨネックス独自のアイソメトリック形状は、一般的な円形のラケットに比べてスイートスポットが上下左右に広く設計されています。これ、言葉で聞くと地味ですが、試合の後半で足が止まり、打点がズレ始めた時に「あ、助かった」と実感する瞬間が本当に多いんです。
また、最新モデルに搭載されている「VDM(振動吸収材)」の効果も絶大です。不快な手の痺れをカットしつつ、ボールを潰す感覚だけをクリアに伝えてくれる。この「情報の質の高さ」が、次のショットへの自信に繋がります。
シリーズ別・本音のインプレッション
1. 圧倒的なパワーと柔らかさ:EZONEシリーズ
私が一番長く愛用しているのがこのシリーズです。一言で言えば「魔法の杖」。
- 体験談: スイングスピードがそれほど速くない日でも、ラケットが勝手にボールを押し出してくれる感覚があります。特にボレーでの弾きが素晴らしく、相手の強いショットに面を合わせるだけで、鋭いカウンターが打てます。楽にテニスをしたい、でも威力も欲しいという欲張りな方に最適です。
2. 驚異の回転量で圧倒する:VCOREシリーズ
スピンで相手を追い詰めたいなら、迷わずこれです。
- 体験談: 振り抜いた瞬間の「シュパッ」という空気抵抗の少なさに驚きます。実際に打ってみると、自分の予想より30cm手前でボールが急降下して跳ね上がる。エグい角度のショートクロスを狙えるようになったのは、このVCOREのおかげです。ただ、しっかり振らないと良さが出ないので、中級者以上のパワーがある人向けだと感じます。
3. 指先の感覚を研ぎ澄ます:PERCEPTシリーズ
旧VCORE PROの流れを汲む、コントロールの極致です。
- 体験談: 最初に打った時は「飛ばない」と感じるかもしれません。しかし、慣れてくるとこれほど思い通りにボールを操れる道具はありません。1cm単位でラインを狙うような、繊細なタッチショットを求める競技者層から「これ以外使えない」という声を聞くのも納得です。硬派な打球感を求めるならPERCEPT一択でしょう。
レベル・目的別のおすすめ診断
初心者・初中級者:まずは「100L」を選んでほしい
最初から重いモデルを選ぶと、フォームを崩す原因になります。私は初心者の友人には必ずEZONE 100Lを勧めています。285gという絶妙な重さが、操作性とパワーのバランスを完璧に保ってくれます。
競技志向・中上級者:黄金スペックの「100」か、振り抜きの「98」か
もしあなたが毎日ガンガン打ち合うタイプなら、VCORE 100が最も武器になります。一方で、自分のスイングを信じて叩き切りたいなら、面サイズを少し絞ったEZONE 98にすると、狙い澄ましたフラットドライブが火を吹きます。
肘や肩への負担が気になる方へ
ヨネックスの中でも特に打感が柔らかいAstrelシリーズを試してみてください。驚くほど軽い力で飛んでいくので、体力が落ちてきたと感じるシニア層や、怪我明けのリハビリ中の方からも絶賛されています。
最後に:最高の1本に出会うために
テニスラケット選びは、カタログの数字だけでは分かりません。ヨネックスのラケットは、ガットとの組み合わせでも表情がガラリと変わります。
私のおすすめは、ポリツアープロを少し緩めに張ること。これで、ヨネックス特有の「ホールド感」がさらに際立ちます。
まずは1回、レンタルでも試打会でも良いのでコートで振ってみてください。あの四角いフレームが、あなたのテニスを一段上のステージへ連れて行ってくれるはずです。


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