「ハイグリップタイヤは、結局どれが一番使いやすいのか?」
サーキット走行を楽しむ方なら一度は通る悩みですが、私が最終的に辿り着いた答えがダンロップ DIREZZA ZIIIです。ライバル勢が毎年のように新作を投入する中で、なぜこのタイヤが今なお「正解」と言われ続けるのか。実際にサーキットから雨の高速道路まで履き潰した経験をもとに、忖度なしのリアルな使用感を綴ります。
期待を裏切らない「コントロール性」の高さ
DIREZZA ZIIIを装着して最初のコーナーに飛び込んだ瞬間、手に伝わる路面情報の濃さに驚きました。旧モデルから進化したコンパウンドと接地形状のおかげか、タイヤが路面を「点」ではなく「面」で捉えている感覚が非常に強いのです。
特に感動したのは、限界付近での挙動の穏やかさです。唐突に滑り出すのではなく、「ここから先は滑るよ」という予兆が指先にじわじわ伝わってくるため、自信を持ってアクセルを早めに開けていけます。
サーキット走行会での熱ダレ耐性
スポーツ走行で最も気になるのが「熱ダレ」ですが、ZIIIはタフです。15分程度の連続周回でもラップタイムの落ち込みが少なく、後半でもしっかりブレーキを残してターンインできます。プロファイル設計の妙なのか、ショルダー部分が偏摩耗しにくいのも、財布に優しい嬉しいポイントでした。
気になる「寿命」と日常の使い勝手
ハイグリップタイヤに「寿命」を求めるのは酷かもしれませんが、DIREZZA ZIIIは街乗り併用でも意外としぶとく残ってくれます。週に一度のワインディングと通勤を兼ねた使用状況で、私の場合は約1万キロから1万5千キロ程度は戦力として維持できました。
また、雨天時の排水性能も侮れません。縦溝の設計が優秀で、激しい雨の高速道路でもハイドロプレーニング現象に怯えることなく、どっしりとした直進安定性を見せてくれます。
ライバル比較:なぜ今、あえてZIIIなのか
市場にはPOTENZA RE-71RSやADVAN AD09といった強力なライバルがいます。一発の絶対的なタイムだけを求めるなら他方の選択肢もありますが、DIREZZA ZIIIの真骨頂は「トータルバランス」にあります。
- 価格と性能のバランスが極めて高い
- 温度依存性が低く、走り出しからグリップする
- 摩耗が進んでもグリップの低下が緩やか
まとめ:走りを楽しむすべての人へ
初心者からベテランまで、ダンロップ DIREZZA ZIIIは「運転が上手くなった」と錯覚させてくれるほど懐の深いタイヤです。サーキットデビューを考えている方や、街乗りも犠牲にしたくない欲張りなスポーツ走行派にとって、これ以上の選択肢はなかなか見当たりません。
次はあなたの愛車で、この路面を蹴り出す快感を体感してみてください。


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