「とにかく減らないタイヤが欲しい」──そう願うすべてのツアラー乗りに捧げる伝説のタイヤがあります。それが、ダンロップのDUNLOP D491 ELITE IIです。
かつてハーレーダビッドソンの純正タイヤとしても名を馳せたこのモデルは、令和の今でも指名買いされるほどの根強い人気を誇ります。しかし、いざ手に入れようとすると「自分のバイクに合うのか?」「最新のタイヤと比べてどうなのか?」と疑問が尽きないのも事実です。
今回は、実際に数千キロの長距離ツーリングを繰り返してきたライダーの視点を交え、DUNLOP D491 ELITE IIの真価を深掘りします。
圧倒的な耐摩耗性、その「硬さ」がもたらす安心感
DUNLOP D491 ELITE IIを語る上で、外せないのが「ライフ(寿命)」の長さです。
一般的なツーリングタイヤが1万キロも走れば交換時期を迎える中、D491はその倍、あるいはそれ以上の距離を走り抜くポテンシャルを秘めています。初めてこのタイヤを履いた時、5,000キロ走ってもまだ新品のような溝が残っているのを見て、思わず「これ、いつ減るんだ?」と笑ってしまったのを覚えています。
その秘密は、センター部分に採用された高密度なコンパウンドにあります。直進走行が続く高速道路でも、タイヤが四角く減ってしまう「段べり」が起きにくく、常に安定した接地面をキープしてくれます。
重厚なハンドリングとクルージングの快感
ハンドリングは、現代のスポーツタイヤのような「ヒラヒラ感」とは無縁です。むしろ、どっしりと路面を掴むような重厚感があります。
特に、キャンプ道具を満載にしたハーレーでの走行中、横風に煽られてもふらつきにくい剛性の高さには何度も助けられました。路面の継ぎ目や縦溝(グルービング)にハンドルを取られにくいパターン設計も、長距離を走るライダーにとっては疲労軽減に直結する大きなメリットです。
ただし、冷え切った路面や雨天時のマンホールなどは、その「硬さ」ゆえに少し神経質になる場面もあります。過信は禁物ですが、じっくりとタイヤを温めながら走る作法さえ分かれば、これほど頼もしい相棒はいません。
D491が見つからない?後継・代替モデルへの賢い選択
現在、DUNLOP D491 ELITE IIはサイズによって入手が難しくなっているケースもあります。もし愛車のサイズが欠品していた場合、どのモデルを選ぶべきでしょうか。
まず検討したいのが、ハーレー純正の代名詞であるDUNLOP D401やDUNLOP D402です。これらはD491のDNAを色濃く受け継いでおり、クラシックなルックスと信頼性は折り紙付きです。
より現代的なグリップ性能とウェット性能を求めるなら、DUNLOP American Eliteが最適解です。最新のコンパウンド技術が投入されており、D491譲りのロングライフ性能と、雨の日でも怖くない安心感を見事に両立させています。
最後に:長寿命だからこそ忘れてはいけないこと
DUNLOP D491 ELITE IIのように「減らないタイヤ」を履く際、一つだけ注意してほしいことがあります。それは、溝が残っていてもゴム自体は確実に劣化(硬化)していくということです。
「まだ溝があるから大丈夫」と過信せず、サイドウォールのひび割れや製造年数をこまめにチェックしてください。適切な管理さえ怠らなければ、D491はあなたをどこまでも遠くへ、安全に連れて行ってくれるはずです。
あの独特の重厚な乗り味を、ぜひ一度あなたの愛車で体感してみてください。


コメント