「あ、パンクしてる……」
朝の通勤前や楽しいドライブの最中、不自然に凹んだタイヤを見て血の気が引いた経験はありませんか?最近のクルマにはスペアタイヤが積まれておらず、代わりにダンロップ IMS(インスタント・モビリティ・システム)という修理キットが載っているケースがほとんどです。
しかし、いざという時に「使い方がわからない」「そもそもこれ、まだ使えるの?」とパニックになっては意味がありません。今回は、実際にパンク現場でダンロップ IMSを手に取った私の体験を交えながら、その使い方やメンテナンスの落とし穴をリアルにお伝えします。
現場で焦らないための!ダンロップIMSの使い方4ステップ
パンクを発見したとき、まず最初にやりたくなるのが「刺さっている釘を抜くこと」ですが、これは絶対にNGです。釘を抜くと大きな穴が開いてしまい、パンク修理液を注入しても塞がらなくなるからです。
1. ボトルとコンプレッサーをドッキング
まずはトランク下の収納からキットを取り出します。ダンロップ IMSは、修理液のボトルと空気を入れる電動コンプレッサーがセットになっています。ボトルのキャップを外し、ホルダーにカチッとセットしましょう。
2. タイヤのバルブに接続してスイッチON
タイヤの空気入れ口(バルブ)にホースを繋ぎ、電源プラグを車のアクセサリーソケット(シガーソケット)に差し込みます。エンジンをかけた状態でスイッチを入れると、ガガガッという激しい音と共に補修液がタイヤ内に送り込まれます。
3. 指定の空気圧までじっくり待つ
液が入った後は空気が充填され始めます。運転席のドア付近に貼ってある「指定空気圧」の数値になるまでゲージを注視してください。冬場や大きなタイヤだと少し時間がかかりますが、焦らず待つのがコツです。
4. 「ならし走行」が成功の鍵
規定量まで空気が入ったら、すぐに時速80km以下で5km〜10kmほど走行します。これによりタイヤ内部で修理剤が均一に広がり、遠心力でパンク穴をピタッと塞いでくれます。この「ならし」をサボると、後でまた空気が抜けてしまうので注意が必要です。
放置厳禁!修理液には「有効期限」がある
これ、意外と盲点なのですが、ダンロップ IMSの修理液には寿命があります。
多くの場合は4年〜6年程度が期限です。期限が過ぎたスペアタイヤレス車用修理液は、中の成分が分離したり固まったりして、いざという時に全く役に立ちません。
私が以前チェックした際も、新車購入から2回目の車検で期限が切れていました。「まだ一度も使っていないから大丈夫」という理屈は通用しないのが、化学薬品の怖いところです。今すぐトランクを開けて、ボトルに貼られたラベルの年月日を確認してみてください。
期限切れの修理液はどうすればいい?
もし期限が切れていたら、ダンロップ IMS 交換用ボトルを購入しましょう。カー用品店やネット通販で自分のタイヤサイズに合った容量のものを選べばOKです。
困るのが古いボトルの廃棄ですが、中身は液状のゴムのようなものなので、燃えるゴミとして出せる自治体が多いです。ただし、そのまま捨てると漏れて大惨事になるため、古新聞などに吸わせてから処理するのがマナー。面倒な場合は、新しい液を買った店舗やガソリンスタンドで引き取ってもらえるか相談してみるのが一番スムーズです。
応急処置の後に忘れてはいけないこと
無事に穴が塞がったからといって、そのまま何ヶ月も走り続けるのは危険です。タイヤ応急修理キットで直したタイヤは、あくまで「最寄りの車屋さんに辿り着くための処置」に過ぎません。
修理液を入れたタイヤは内部がベトベトになるため、基本的にはタイヤ交換が必要になるケースが多いです。ですが、JAFやタイヤ専門店に早めに持ち込めば、内部を洗浄して本格的な修理ができる場合もあります。処置後はスピードを控えめにし、その日のうちにプロの診断を受けるようにしましょう。
まとめ:備えあれば憂いなし
ダンロップ IMSは、正しく使えばロードサービスを待たずに自力で脱出できる心強い味方です。
- 釘は抜かない
- 期限は必ずチェックする
- 使用後は速やかにプロへ
この3点だけは忘れないでください。今度の週末、愛車のトランクを開けて「安心の期限」を確かめてみてはいかがでしょうか。
次は、あなたの車のタイヤサイズに適合する具体的な交換用リペアジェルの種類を確認してみましょう。


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