ギターを弾く指先に、あと少しの「芯」と「キレ」が欲しい。そう願うギタリストが最後に行き着くのが、世界標準であるダンロップ(Jim Dunlop)のサムピックです。
しかし、楽器店に並ぶあの色とりどりのピックを前に「結局どれが自分の指に合うのか」と立ち尽くした経験はありませんか?私もかつては、Lサイズを買ってはブカブカで演奏中に回転させ、ミディアムを選んでは低音の細さに落胆する、そんな「サムピック難民」の一人でした。
今回は、数え切れないほどのステージとレコーディングを共にしてきた私の経験をもとに、ダンロップ サムピックの選び方と、自分専用に仕上げる究極のカスタマイズ術を徹底解説します。
迷ったらこれ!ダンロップ・サムピックの主要ラインナップ
ダンロップ サムピックには、素材と厚みによって全く異なるキャラクターが与えられています。
1. 王道の「ホワイト」と「シェル」
最も愛用者が多いのが、プラスチック製のダンロップ サムピック ホワイトです。
- 特徴: 適度な硬さと粘りがあり、アコースティックギターの弦を弾いた時に「パチッ」とした快いアタック音が出ます。
- 厚みの選び方: 迷うなら「ミディアム」から始めましょう。親指の力が強い方や、ベースラインを爆音で鳴らしたい方は「ヘビー」一択です。
2. 圧倒的なレスポンスの「ニッケル・メタル」
「プラスチックだと音がこもる」と感じるなら、ダンロップ ニッケル サムピックを試してみてください。
- 体験談: 初めてこれを使った時、ハイエンドなコンデンサーマイクを通したような、煌びやかな高音に驚きました。指先の力がダイレクトに音に変わる感覚は、メタル製ならではの快感です。
日本人の指にフィットするのは「M」か「L」か
多くの人が直面する最大の壁が「サイズ感」です。
ダンロップ サムピック Lサイズは、欧米人の体格を基準にしているため、日本人の成人男性でも「少しゆるい」と感じることが多々あります。私がライブ中にピックが飛んでいく恐怖から解放されたのは、ダンロップ サムピック Mサイズに切り替えて、さらに以下の「微調整」を覚えてからです。
道具を自分に合わせる!プロ直伝のカスタマイズ術
ダンロップ サムピックは、買ってきたままの状態で100点満点とは限りません。むしろ、ここからのひと手間で「体の一部」に変わります。
お湯を使った成形(フィッティング)
もしサイズが微妙に合わないなら、80度前後のお湯に数秒浸けてみてください。プラスチックが柔らかくなった瞬間に指にハメて形を整えると、驚くほど吸い付くようなフィット感が手に入ります。
理想の長さに「削る」
「先端が長すぎて弦に引っかかる」という悩みも多いですよね。私は、100円ショップの爪やすりや紙やすりを使って、先端を2mmほど短く削っています。
- ポイント: 削った後は、必ず目の細かいヤスリで断面を鏡面仕上げにしてください。これにより、弦離れがスムーズになり、速いパッセージでも指がもたつかなくなります。
結論:最初の一歩は「ホワイト・ミディアム」
これからサムピック奏法に挑戦するなら、まずはダンロップ サムピック ホワイト ミディアムを数枚手に入れることから始めましょう。1枚100円程度の投資で、あなたのギター人生の表現力は劇的に広がります。
自分の爪の延長線上にあるような、究極のフィット感。それが見つかった時、あなたの奏でる低音はより深く、メロディはより鮮やかに輝き始めるはずです。


コメント