テニスコートで、ひときわ異彩を放つ「真っ黒なラケット」を目にしたことはありませんか?メーカーロゴすら消されたその姿は、まるでステルス機のような凄みを感じさせます。特にダンロップ テニスラケットの契約プロがシーズンオフやモデルチェンジ直前に手にしているあの「黒塗り」は、ギア好きにとっては何よりも雄弁に次世代の到来を告げるサインです。
私自身、長年ダンロップのラケットを愛用してきましたが、プロトタイプが目撃されるたびに「今度はどんな進化を遂げるのか」と胸を躍らせてきました。今回は、謎に包まれたダンロップの黒塗りラケットの正体と、なぜプロがそれを使うのか、そして私たちが手に入れられる「黒いダンロップ」の魅力について、実体験を交えて深く掘り下げます。
選手が「黒塗り」を使うのは、完成間近の咆哮である
プロテニスプレイヤーが真っ黒なラケットを使う最大の理由は、新作の秘匿です。通常、ラケットの開発には数年の歳月が費やされます。最終段階では、契約選手に実際の試合や練習でテストしてもらう必要がありますが、そこで新しいグラフィックが露出してしまうと、世界中のファンや競合他社に手の内を明かすことになってしまいます。
私が以前、ある国内大会の練習コートで目撃したダンロップ CX200のプロトタイプと思われる一本も、まさに漆黒でした。遠目にはどのモデルか判別できませんでしたが、選手の打球音やしなり方を見るだけで「これは現行モデルよりホールド感が増しているのではないか」と、想像を巡らせる時間はファンにとって至福のひとときです。
また、色の視覚効果を排除することで、選手が純粋に「フレームの挙動」や「打球感」だけに集中できるというメリットもあります。
漆黒の誘惑!限定ブラックエディションという選択肢
「あの黒塗りの無骨なデザインが欲しい」と願うファンは少なくありません。メーカーもそのニーズを汲み取り、定期的に限定カラーとして「ブラックエディション」をリリースしています。
例えば、ダンロップ SX300シリーズで発売されたブラックモデルなどは、通常モデルの鮮やかなイエローとは対照的に、マットな質感で統一された最高にクールな仕上がりでした。私も実際に手にしましたが、デザインが引き締まるだけで、心なしかスイングスピードまで上がったような錯覚に陥ります。「道具の見た目がモチベーションに直結する」というのは、アマチュアプレイヤーにとって紛れもない事実です。
もしあなたが、人とは違う個性を出しつつ、ダンロップ特有の「喰いつく打球感」を求めているなら、こうした限定カラーはまさに一期一会の出会いと言えるでしょう。
黒塗りラケットに関する疑問を解消
よく聞かれるのが「黒塗りラケットは市販品と中身が違うのか?」という点です。結論から言えば、プロがテストしているプロトタイプは、市販化に向けた最終調整段階のものが多いため、基本設計は近いことが多いです。しかし、選手個人の好みに合わせてウェイトやバランスが細かくカスタマイズされているため、私たちが手にするダンロップ ラケットとは「別物」に近いスペックであることも珍しくありません。
また、自分でラケットを黒く塗装したいという方もいますが、これはあまりおすすめしません。塗装の厚みだけで数グラムの重量変化が起き、ラケットのバランスが崩れてしまうからです。あの絶妙な質感は、メーカーの精密な塗装技術があってこそ成立するものなのです。
進化の目撃者になる楽しみ
ダンロップの黒塗りラケットは、単なる隠し事ではありません。それは、技術者とプレイヤーが極限まで性能を突き詰めたバトンのようなものです。次にコートやSNSで真っ黒なラケットを見かけたら、それは新しい「名器」が誕生する瞬間に立ち会っているということ。
今はダンロップ FX500のような現行モデルで技術を磨きつつ、次なる「黒い影」の正体が明かされる日を待ちましょう。漆黒のベールが脱がされたとき、あなたのテニスを一段上のステージへ引き上げてくれる最高の一本に出会えるはずです。


コメント