ギターを長年弾いていると、弦選びは「いつもの定番」に落ち着きがちですよね。私もかつては「とりあえずアーニーかダダリオ」というタイプでした。しかし、ある時スタジオで予備の弦が足りなくなり、手元にあったJim Dunlop Performance+を張った瞬間、その絶妙な手触りとピッチの安定感に衝撃を受けたのを今でも覚えています。
ピックやエフェクターで世界を制しているダンロップですが、実は「ギター弦」こそが、プレイヤーの痒い所に手が届く隠れた名品。今回は、実際に様々な現場で使い倒した私の体験を交えながら、その魅力を深掘りします。
ダンロップの弦が「一度使うと離れられない」3つの理由
多くのプロギタリストがこぞって愛用する理由は、単なるブランド力ではありません。実際に張ってみて感じた「他とは違う」ポイントは以下の3点です。
- パッケージを開けた瞬間の鮮度ダンロップの弦は「VCI(気相防錆剤)」テクノロジーを採用した袋に密封されています。開けた瞬間の「キラキラした輝き」と「ツルツルした指通り」は、まさに工場直送の鮮度。数ヶ月放置した予備弦でも、新品同様のクオリティで使えるのは非常に心強いです。
- チョーキングが吸い付く「独自のテンション感」これが最大の魅力。他社と同じ「.010-.046」のセットでも、Jim Dunlop Electric Guitar Stringsはどこか しなやか。指に食い込みすぎず、かといって緩すぎない。ビブラートのコントロールが驚くほどスムーズになります。
- 驚異的なチューニングの安定性新品の弦を張った直後、グイグイ引っ張らなくてもすぐにピッチが安定します。ライブ前のバタバタした張り替えでも、2〜3回チョーキングすればもう実戦投入できる。このスピード感は現場主義のダンロップならではでしょう。
プレイスタイル別・失敗しない選び方
バランス重視なら「Performance+」
最も標準的でありながら、中音域の密度が濃いのがJim Dunlop Performance+です。クリーンから歪みまで、非常に素直な鳴り方をします。私はストラトキャスターにこれを張っていますが、耳に刺さる高域が適度に抑えられ、音楽的な響きが得られます。
ドロップチューニングには「Heavy Core」
メタルやラウド系をやるなら、迷わずJim Dunlop Heavy Coreを選んでください。低いチューニングにしても弦の芯がしっかりしており、ダウンピッキングでも音が潰れません。「デレデレにならないのに、テンションはキツくない」という魔法のような操作性です。
煌びやかさを求めるなら「Super Bright」
「もっと音を前に出したい」と感じているならJim Dunlop Super Bright。特にベース弦でも有名なこのシリーズは、高域の抜けが抜群。カッティングでのキレが最高で、アンサンブルの中で自分の音がパッと際立つのが分かります。
他社有名ブランドと比較して分かった「寿命」の真実
「コーティング弦じゃないからすぐ錆びるのでは?」という心配をされる方もいるでしょう。正直に言うと、Elixirのような特殊コーティングほどの寿命はありません。
しかし、Ernie Ballと比較すると、音の「死に際」が非常に緩やかです。突然音がモコモコになるのではなく、長く「美味しいところ」が続く感覚。週に数回弾く程度なら、1ヶ月経っても十分な輝きを維持してくれます。
結論:今の音に「飽き」を感じているなら、試す価値あり
ギターの音を変える最短ルートは、高価なエフェクターを買うことではなく「弦を変えること」です。
Jim Dunlopの弦は、プレイヤーが意図する表現を指先からダイレクトにギターへ伝えてくれます。これまで定番の弦しか使ってこなかった方にこそ、この「指に吸い付くような感覚」を一度体感してほしい。きっと、次の弦交換のときも同じパッケージを手に取っている自分に気づくはずです。


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