現場のプロたちが「履き潰すまで裏切らない」と口を揃えるタイヤがあります。それがダンロップ SP 731です。特に中小型トラックや商用車を駆るドライバーの間で、この型番は一種の「信頼の証」として長く語り継がれてきました。
今回は、私自身が輸送現場の知人から聞いたリアルな評価や、実際に中古市場でダンロップのタイヤを選別してきた経験をもとに、この名作タイヤの真価を深掘りします。
現場で愛された「粘り」の正体
ダンロップ SP 731を語る上で外せないのが、圧倒的な「摩耗ライフ」の長さです。ミックス溝(オールシーズンタイプ)として設計されたこのタイヤは、アスファルトの熱に負けず、長距離を走っても溝が驚くほどしぶとく残ります。
「他のタイヤならもうスリップサインが出ているはずなのに、731はまだ粘ってくれる」
そんな声を何度も耳にしました。経費削減が至上命題の運送業において、この寿命の長さは最大のメリットです。また、積載時のふらつきを抑える剛性感もあり、ハンドルを切った時の手応えがスカスカしない点も、ベテランドライバーに支持される理由でしょう。
今から手に入れるなら?後継モデルとの付き合い方
残念ながら、ダンロップ SP 731は現在、新品での入手が難しくなっています。もし新品の安心感を求めるのであれば、実質的な後継にあたるダンロップ SP 670や、さらに進化を遂げたダンロップ SP 680を選択するのが賢明な判断です。
これら現行モデルは、ダンロップ SP 731が持っていた「減りにくさ」を継承しつつ、雨の日のブレーキ性能(ウェットグリップ)が格段に向上しています。時代の進化と共に、より「止まれるタイヤ」へとアップデートされているのです。
中古市場で「お宝」を見極める3つの眼
それでも「コスト重視でダンロップ SP 731の中古を探したい」という方は多いはず。ヤフオクやメルカリ、中古タイヤショップで見極める際は、以下の3点に全神経を集中させてください。
- 製造年週の4桁数字:サイドウォールを確認し、あまりに古いものはゴムが硬化して「石」のようになっています。これでは自慢のグリップも発揮されません。
- 偏摩耗の有無:トラック用はアライメントの狂いで片減りしている個体が多いです。均一に減っているか、指先で溝の深さをなぞってみてください。
- 細かなヒビ割れ(クラック):溝があっても、溝の底にひびが入っているものはバーストのリスクがあります。
結論:プロの道具として選ぶ価値
ダンロップ SP 731は、日本の物流を足元から支えてきた名作です。そのタフな血統は現在のダンロップ製品にも確実に受け継がれています。
中古で程度の良いダンロップ SP 731を見つけたなら即買いもアリですが、これからの安全運行をトータルで考えるなら、最新のダンロップ SP 680への履き替えも検討してみてください。結局のところ、現場で一番頼りになるのは「最後まで安心して踏み切れるタイヤ」なのですから。


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