「せっかく奮発してダンロップの新しいタイヤに交換したのに、空気圧はどうすればいいの?」そんな疑問を抱えてこの記事に辿り着いた方は多いはずです。特に、純正よりも大きなホイールにインチアップした場合、運転席のドア横に貼ってある「車両指定空気圧」をそのまま信じて入れるのは、実は非常に危険です。
先日、私も愛車のタイヤをル・マン V+へインチアップした際、この「空気圧の罠」に直面しました。結論から言うと、タイヤの規格が変われば、適切な空気圧は自分で計算して導き出さなければなりません。
なぜ「車両指定空気圧」ではダメなのか?
車のドア付近に記載されている数値は、あくまで「新車時に装着されていたタイヤ」のための数値です。タイヤには「ロードインデックス(LI)」という、そのタイヤが最大で何kgの重さを支えられるかを示す指数があります。
例えば、純正タイヤがJATMA(日本規格)で、新しく履き替えたディレッツァがETRTO XL(エクストラロード)規格だった場合、同じ空気圧では支えられる重さ(負荷能力)が不足し、最悪の場合は走行中にバーストする恐れがあるのです。
ステップ1:純正タイヤの「負荷能力」を特定する
まずは、元々のタイヤがどれだけの重さを支えていたかを調べます。
- ドア付近のシールで「タイヤサイズ」と「指定空気圧」を確認。
- サイズの末尾にある数字(例:91Vなら「91」)がLIです。
- JATMAの換算表を使い、そのLIと空気圧の交点から「負荷能力(kg)」をメモしてください。
ステップ2:新しいタイヤで同じ負荷能力を確保する
次に、交換したビューロなどの新しいタイヤのLIを確認します。
- JATMA規格の場合:ステップ1と同様に表を見て、同等以上の負荷能力になる空気圧を探します。
- ETRTO XL規格の場合:ここが要注意です。XL規格は高い空気圧を充填することを前提に設計されているため、JATMA規格よりも高い数値(290kPaなど)に設定しなければならないケースがほとんどです。
実際に計算してみた実体験
私のケースでは、純正が230kPaで負荷能力が580kgでした。新しく装着したエナセーブのXL規格タイヤで同じ580kgを確保するには、計算上250kPa必要だと判明しました。もし指定通りの230kPaで走っていたら、タイヤは常に「潰れた状態」で発熱し、寿命を縮めていたことでしょう。
失敗しないためのアドバイス
自分で計算するのが少しでも不安なら、迷わずエアゲージを手に入れて、こまめに実測する習慣をつけましょう。数値が決まったら、ガソリンスタンドの空気入れで調整するだけです。
ダンロップのタイヤは、適切な空気圧管理があってこそ、その静粛性やグリップ性能をフルに発揮してくれます。計算は一度やってしまえば、あとはその数値をメモしておくだけ。安全で快適なドライブのために、今日から「マイ・ベスト空気圧」で走り出しましょう。
次は、あなたの現在のタイヤサイズと指定空気圧を教えていただければ、具体的な推奨数値を私の方で計算してみましょうか?


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