「最近、どうもストロークが安定しない」「ボレーでラケットが面負けする」……そんな悩みを抱えていませんか?実はそれ、スイングのせいではなく「グリップ」が原因かもしれません。テニスにおいて、体とラケットを結ぶ唯一の接点であるグリップは、ショットの質を左右する最も重要なパーツです。
私自身、長年自己流の握りでプレーしてきましたが、グリップの厚さやテープの種類を徹底的に見直したことで、面白いようにスピンがかかるようになり、長年の悩みだったテニス肘からも解放されました。今回は、自身の試行錯誤から得た「本当に使えるグリップの知識」を凝縮してお届けします。
1. プレースタイルを激変させる!3つの基本握り方と私の体験談
テニスの握り方には正解が一つではありません。自分の目指すプレースタイルに合わせて選ぶのが上達への近道です。
コンチネンタルグリップ(包丁握り)
ボレーやサーブ、スライスショットに必須の握り方です。私は最初、この薄い握りに慣れずボレーがネットばかりでしたが、人差し指の付け根をリプレイスメントグリップの右斜め上の面に合わせる感覚を掴んでから、タッチが劇的に繊細になりました。
イースタングリップ
手のひらでボールを叩くような感覚で、フラット系の厚い当たりが打てます。初心者の方や、厚い当たりでボールを押し込みたい時におすすめです。
セミウエスタングリップ
現代テニスの主流。私も最終的にここに落ち着きました。適度な厚みがあり、ドライブ回転をかけやすいため、ベースライン付近で粘るテニスには最適です。
2. 道具で差がつく!グリップテープ選びの真実
「どれも同じだろう」と安価なものを選んでいませんか?グリップテープ一つで、ラケットの操作性は驚くほど変わります。
ウェットタイプ:吸い付くようなフィット感
私が愛用しているのは、定番のヨネックス ウェットスーパーグリップです。手に吸い付くような感覚があり、握力が弱めの人でもラケットがすっぽ抜ける不安がありません。ただし、夏場に大量の汗をかくとヌルつくのが欠点です。
ドライタイプ:汗をかくほど滑らない
夏場や手汗が多い時期に衝撃を受けたのがトーナグリップ オリジナルです。最初は少しザラついた感触ですが、汗を吸収すると逆にグリップ力が増す不思議な感覚。湿度の高い日本の夏には欠かせない相棒です。
3. 【実践】1ミリの妥協も許さないグリップテープの巻き方
「巻き方なんて適当でいい」というのは大きな間違いです。重ねる幅や引っ張り具合で、握り心地は別物になります。
- 古いテープは潔く剥がす:上書き厳禁です。太くなりすぎて指の感覚が鈍ります。
- 2ミリの重なりを維持する:私はこの「2ミリ」という絶妙な段差を指の引っ掛かりに利用しています。これが均一でないと、プレー中に違和感を感じて集中力が削がれます。
- エンドキャップをしっかり固定:一番力がかかる部分なので、バボラ リプレイスメントグリップなどの元グリップの上から、少し強めに引っ張りながら巻き始めます。
4. 握りすぎは最大の敵!脱力のコツ
かつての私は「しっかり握らなければ」という強迫観念から、常に手に力が入っていました。その結果、手首の可動域が狭まり、スピンがかからないどころか腕を痛めてしまいました。
ある時、上級者から「小指と薬指だけで支えるイメージ」と教わり、実践したところ、スイングスピードが劇的に向上。インパクトの瞬間だけ力を入れる「脱力」を覚えたことで、ボールの伸びが別次元になりました。
5. まとめ
テニスグリップは、単なる持ち手ではなく、あなたの意思をラケットに伝える「センサー」です。
もし今、上達の壁にぶつかっているのなら、最新のラケットを買い換える前に、まずはグリップテープを新しいウィルソン プロオーバーグリップに巻き替え、自分の握り方を見つめ直してみてください。指先に伝わる感覚が研ぎ澄まされた時、あなたのテニスは確実に進化します。
まずは今週末の練習前に、お気に入りのテープで「自分だけの握り心地」を作ってみることから始めてみませんか?


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