ゴルフバックを整理していたら、かつて親父が「これこそが究極の打感だ」と自慢げに振り抜いていたダンロップ Maxfliのアイアンが出てきた。そんな経験を持つゴルファーも少なくないはずだ。1990年代、日本のゴルフ界を牽引したダンロップのフラッグシップブランド「Maxfli(マックスフライ)」は、単なる道具以上の「憧れ」だった。
掌に伝わる「震え」こそがMaxfliの真骨頂
私自身、初めてMaxfli DP-201を手にした時の感触は今も忘れられない。現代のキャビティアイアンのような優しさはない。しかし、芯を食った瞬間の、まるでバターをナイフで切るような柔らかい打感は、最新のハイテククラブでも味わえない中毒性がある。軟鉄鍛造の密度が手に直接語りかけてくる感覚だ。
ジャンボ尾崎プロをはじめとする当時のトッププロたちが、こぞってMaxfliを手にしていたのも頷ける。彼らが求めていたのは、計算されたミスへの寛容性ではなく、自らの技術を1ミリの狂いもなくボールに伝える「究極の対話」だったのだ。
ブランドの変遷と、現在の立ち位置
残念ながら、日本国内においてダンロップの看板は「スリクソン」や「ゼクシオ」へと引き継がれ、Maxfliの名は表舞台から姿を消した。ブランド権の譲渡を経て、現在は米国を中心に展開されている。
しかし、不思議なことに中古市場では今なおMaxfli DP-555やMaxfli HI-BRIDを探し求める熱狂的なファンが絶えない。それは、単なる懐古趣味ではない。最新のアイアンにはない独特の重心設計や、小ぶりで精悍な顔つきが、現代の高速グリーンを攻略するための操作性を再認識させてくれるからだ。
今、あえてMaxfliを使いこなす贅沢
もしあなたが、フリマアプリや中古ショップで状態の良いMaxfliのアイアンセットを見つけたなら、それは幸運な出会いだと言える。選ぶ際のポイントは、やはり「溝の状態」と「シャフトの錆」だ。長年眠っていたスチールシャフトは内部から腐食していることもある。
今の時代に、あえてMaxfliをバッグに指す。それは効率を求めるゴルフへの、ちょっとした反逆であり、大人の遊び心だ。最新のゴルフボールを、30年前の名器でコントロールする。その時、ゴルフというスポーツが持つ本来の奥深さを、あなたの指先が思い出すはずだ。
現在の最新モデルに興味があるなら、並行輸入品のMaxfli Tourボールを試してみるのも面白い。かつての血統が、海外でどのような進化を遂げているのか。それを確かめるのも、このブランドを追い続ける楽しみの一つなのだから。
この記事の構成をベースに、特定のモデルの詳細なスペック表や、より具体的な中古メンテナンス方法について深掘りすることも可能です。次にお手伝いできることはありますか?


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