ツーリングライダーにとって、タイヤ選びは死活問題です。特に「走っても走っても疲れない」という魔法のようなフレーズで話題のロードスマート4ですが、実際のところはどうなのか。1万キロ以上を共に旅した私の実体験から、その真価を余すことなくお伝えします。
走り出しの瞬間に感じる「軽さ」の衝撃
ロードスマート4を履かせて、バイクショップの駐輪場を出た瞬間に違和感を覚えました。いい意味での違和感です。大型バイク特有の「よっこいしょ」という寝かし込みの重さが消え、まるでバイクの排気量がワンサイズ小さくなったかのような軽快さがあるのです。
これこそがダンロップが提唱する「キャンバースラスト・チューニング」の恩恵でしょう。低速域でのフラつきが抑えられ、Uターンや狭い路地での安心感が格段に向上しています。
「疲れない」の正体は、路面からの不快な雑音カット
ロングツーリングの終盤、肩や腰にくる重い疲労。その原因の一つは路面からの細かな振動です。ロードスマート4は、新開発の構造によって路面の継ぎ目や段差の突き上げを見事にいなしてくれます。
例えるなら、高級セダンのサスペンションに履き替えたような感覚。路面状況はしっかり伝わってくるのに、ガツンという衝撃だけが丸められている。この絶妙な調律が、1日500km走ったあとの「まだ走れる」という余裕を生み出してくれるのです。
1万キロ走っても「偏摩耗」が見当たらない驚異の耐久性
多くのツーリングタイヤは、5,000kmを超えたあたりからセンターだけが平らになり、ハンドリングが重くなりがちです。しかし、ロードスマート4は違います。
現在、私のバイクで1万キロを突破しましたが、驚くほどプロファイル(タイヤの形状)が綺麗に保たれています。摩耗が進んでもハンドリングの変化が少ないため、最後まで「新品時の楽しさ」を維持できる。結果として、ランニングコストと満足度のバランスが非常に高いタイヤだと言えます。
雨の日の安心感。ミシュランと比較してどう?
ライバルとされるミシュラン Road 6と比較されることが多いですが、ウェット性能に関しては甲乙つけがたいレベルです。ロードスマート4は、雨の高速道路での接地感が極めて高く、フロントタイヤがどこを向いているかが手に取るようにわかります。不意の雨でも、過度に身構える必要がないのは旅の大きなアドバンテージです。
総評:ロードスマート4は「旅を豊かにする」相棒
ロードスマート4は、単なる消耗品ではなく、バイクの性能をアップデートする「機能パーツ」です。
- 1泊2日以上のロングツーリングを愛する人
- 重いバイクの取り回しに苦労している人
- 最後まで性能が劣化しないタイヤを求めている人
これらに当てはまるなら、迷わずロードスマート4を選ぶべきです。次のツーリング、帰宅した時のあなたの体の軽さが、その性能を一番雄弁に物語ってくれるはずですよ。


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