テニスの試合で最も心拍数が上がる瞬間、それは「40-40(フォーティ・オール)」、つまりデュースになった時ではないでしょうか。初心者の方にとっては「いつ終わるの?」という不安、中級者以上にとっては「ここが勝負の分かれ目」という緊張感が漂う特別な局面です。
今回は、テニスのデュースの基本ルールから、実際にコートで数えきれないほどのデュースを戦ってきた筆者の体験談を交え、勝利を掴むためのリアルな戦略を解説します。
デュースの基本ルールとスコアの数え方
まずは基本を整理しましょう。テニスでは、お互いのポイントが3ポイントずつ並び「40-40」になった状態を「デュース」と呼びます。
2ポイント連取が勝利の条件
デュースになった場合、どちらかが2ポイント連続で取らなければゲームセットにはなりません。
- アドバンテージ(Advantage): デュース後に1ポイント取った状態。サーバーが取れば「アドバンテージ・サーバー(アドイン)」、レシーバーが取れば「アドバンテージ・レシーバー(アドアウト)」となります。
- デュースに戻る: アドバンテージを取った側が次のポイントを落とすと、再びスコアは「デュース」に引き戻されます。
プロの試合を見ていると、テニス 雑誌などで特集されるような名勝負では、このデュースが10回以上繰り返されることも珍しくありません。
ノーアドバンテージ方式(セミアド)
最近の草トーナメントや部活動、ダブルスの試合では、時短のために「ノーアドバンテージ方式」が採用されることが多いです。これはデュースになった際、次の1ポイントを取った方が即ゲーム獲得となるルールです。レシーバー側がサイド(デュースサイドかアドバンテージサイドか)を選べるため、究極の「一本勝負」となります。
【体験記】デュースの沼にハマった時に感じる「メンタルの正体」
ルールを知るだけでは語れないのがデュースの恐ろしさです。私が真夏の市民大会で、1ゲームに15分以上、デュースを8回繰り返した時の体験をお話しします。
足が止まる恐怖と「守り」の罠
デュースが続くと、人間はどうしても「ミスをしたくない」という心理が働きます。すると、スイングが小さくなり、ボールが浅くなります。そこを相手に叩かれる。逆に、攻め急いで自滅する。
この時、私の頭にあったのは「早く楽になりたい」という逃げの気持ちでした。しかし、テニス シューズの中で指が浮くほど力んでいたことに気づき、一度深く呼吸を整えました。
勝利を分けたのは「決断」
結局、そのゲームを制したのは、リスクを承知でフォアハンドをストレートに打ち抜いた瞬間でした。「入れにいく」のではなく「振り抜く」。デュースという極限状態では、技術よりも「どのショットで心中するか」を決める決断力が、相手にプレッシャーを与えます。
デュースで勝つための実践的戦略
長引くデュースを制し、試合の流れを引き寄せるために意識すべきポイントをまとめました。
1. ファーストサーブの確率を上げる
デュースサイド、アドサイド共、まずはファーストサーブを確実に入れることです。セカンドサーブになると、レシーバーに精神的な余裕を与えてしまいます。テニス 練習機でターゲットを狙う練習をする際も、常に「デュースの1点」を想定することが大切です。
2. 相手の弱点を一点突破する
デュースが続くということは、実力が拮抗している証拠です。綺麗なエースを狙う必要はありません。相手のバックハンドが少しでも乱れているなら、しつこいほどそこに集める。「泥臭く勝つ」のがデュースの鉄則です。
3. 水分補給とリカバリー
長いデュースは体力を著しく削ります。チェンジコートの際にはスポーツ飲料やテニス タオルでしっかりリフレッシュし、次のゲームに引きずらない準備をしましょう。
まとめ:デュースは「強くなるためのギフト」
テニスのデュースは、技術、体力、そして何より精神力が試される最高の舞台です。「またデュースか…」とため息をつくのではなく、「ここを獲ればヒーローだ」とポジティブに捉えられるようになると、あなたの勝率は劇的に上がります。
次にコートに立つ時は、ぜひテニス ラケットを信じて、勇気ある一歩を踏み出してみてください。その1ポイントの先に、格上の相手を倒す快感が待っています。


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