「何か新しい趣味を始めたい」と思ったとき、候補に挙がりやすいのがテニスとバドミントンです。どちらもラケットを持ってコートに立つという共通点がありますが、実際にやってみるとその「手触り」や「翌日の筋肉痛の場所」は驚くほど違います。
私は学生時代にバドミントンに打ち込み、社会人になってからテニススクールの門を叩きました。両方のコートに立ってきた実体験から、ネット上のスペック比較だけでは見えてこない「リアルな違い」を赤裸々に語ります。
1. 「きつさ」の質が違う!運動量のリアルな体感
よく「バドミントンの方がコートが狭いから楽」という声を聞きますが、これは大きな誤解です。
バドミントンは、とにかく一歩が激しい。狭い範囲で前後左右に急発進・急停止を繰り返すので、1分間のラリーが終わった後の息切れはテニスの比ではありません。心拍数が一気に跳ね上がり、お尻周りやふくらはぎの筋肉が悲鳴をあげます。もし心肺機能をガッツリ追い込みたいなら、バドミントンラケットを握って30分試合をするだけで十分すぎる運動量が得られるでしょう。
一方でテニスは、広いコートを駆け抜ける「持久力」の戦いです。ボールのバウンドを読み、大きく回り込んでフルスイングする。バドミントンが「短距離走の連続」なら、テニスは「インターバル走をずっと続けている」感覚に近い。夏場の炎天下、屋外コートでやるテニスは精神的なタフさも求められます。
2. 「ラリーが続く快感」までの道のり
初心者が一番「楽しい!」と感じるのは、やはりラリーが続いた瞬間ですよね。
ここでの軍配は、圧倒的にバドミントンに上がります。バドミントンはシャトルが空気抵抗で失速してくれるため、初心者同士でもある程度形になります。公園でレジャー用バドミントンセットを使って遊んだ記憶がある人なら、すぐにでも試合形式の練習に混ざれるはずです。
テニスは少し「ツンデレ」なところがあります。ボールが重く、ラケットの面が少しでも上を向くとホームラン(フェンス越え)。逆に下を向くとネット。最初は空振りやフレームショットばかりで、「全然続かない……」と絶望することもあります。しかし、数ヶ月練習して、芯を捉えたときの「パーン!」という快音と手に残る重厚な感触は、テニスでしか味わえない麻薬的な快感です。
3. 道具とコスト:財布に優しいのはどっち?
趣味を続ける上で無視できないのがお金の話です。
テニスは初期費用がかかるイメージがありますが、実は一番のネックは「コート代」です。特に都市部のインドアスクールは月謝も安くありません。ただ、テニスボール自体は比較的寿命が長く、一度買えばしばらく使えます。
バドミントンは逆です。体育館などの施設利用料は安いことが多いのですが、シャトルコックがとにかく消耗品。初心者が羽の根元を叩いてしまうと、一瞬で羽が折れて使い物にならなくなります。「安いと思って始めたけど、シャトル代がバカにならない」というのは、バドミントンあるあるです。
4. 結局、あなたはどっち派?
私の体験から、それぞれのスポーツに向いている人を独断と偏見でまとめます。
テニスが向いている人:
- 青空の下、開放感のある場所で汗を流したい
- じっくりと技術を習得していく過程(修行)を楽しめる
- 「重い一撃」を打ち込むストレス発散を求めている
- テニスウェアのおしゃれも楽しみたい
バドミントンが向いている人:
- 瞬発力を鍛えて、とにかく機敏に動き回りたい
- 初日から「スポーツをやった!」という充実感を味わいたい
- 天候に左右されず、日焼けを気にせず楽しみたい
- ゲーム性の高い、スピーディーな展開が好き
どちらを選んでも、コートで汗を流した後のビールの美味しさは共通しています。もし迷っているなら、まずはスポーツショップへ行ってスポーツタオルを一枚買い、体験レッスンに申し込んでみてください。あなたの体が「これだ!」と叫ぶ方が、正解です。


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