「昔のように体が動かない」「若い相手のパワーに押し切られる」――。そんな悩みを抱えながらコートに立っていませんか?私自身、40代を過ぎた頃から「以前なら取れたはずのボール」に一歩届かないもどかしさを何度も味わってきました。
しかし、テニスは面白いもので、フィジカルの全盛期を過ぎてからが本当の「知略のスポーツ」としての醍醐味が始まります。今回は、私が試行錯誤の末に辿り着いた、ベテランが再びコートで輝くための具体的な戦略と、一生テニスを楽しむためのセルフケア、そして愛用しているギアについて、実体験を交えてお届けします。
パワー勝負を捨てて「予測」と「配球」で支配する
20代の頃は、強烈なフォアハンドで相手をねじ伏せるのが快感でした。しかし今、同じことをしようとすれば翌日の筋肉痛どころか、即座に肩を壊しかねません。ベテランに必要なのは、自分のパワーではなく「相手の力を利用する技術」です。
私が実践して最も効果があったのは、「センターセオリー」の徹底です。あえてコートの中央に深く打ち込むことで、相手の角度を奪い、自分自身の走る距離を物理的に短縮します。また、相手が強打してきたときこそ、ライジングで合わせるボレーの出番です。足元に沈めて、相手をネットに引きずり出し、最後はロブで頭上を抜く。この「緩急」を覚えたことで、足自慢の若手に息を切らさせて勝つ楽しさを知りました。
道具に頼る勇気:ベテランを救うギア選び
「弘法筆を選ばず」と言いますが、テニスにおいては道具の進化を無視するのは損です。私が長年の肘の痛みから解放されたのは、テニスラケットの選び方を変えたことがきっかけでした。
具体的には、面の安定性が高く、スイートスポットが広いモデルを選ぶこと。そして何より重要なのがストリング(ガット)です。私は食いつきの良いナイロンガットを少し緩めの45ポンド前後で張るようにしています。これにより、手首や肘への衝撃が劇的に緩和されました。また、砂入り人工芝コートで戦うなら、オムニ・クレー用テニスシューズのグリップ力とクッション性は妥協してはいけません。足腰への負担は、シューズ一足で驚くほど変わります。
怪我との付き合い方:練習の「質」と「ケア」のアップデート
かつてはコートに着いてすぐに打ち始めていましたが、今は最低15分の準備運動を欠かしません。特に重点を置いているのは、肩甲骨周りと股関節の可動域を広げる動的ストレッチです。
そして、練習後。どんなに疲れていても、帰宅後のアイシングとフォームローラーを使った筋膜リリースだけはルーティンにしています。これをサボると、翌朝のふくらはぎの張りが全く違います。
また、勇気を持って「すべてのボールを追わない」ことも、長く続ける秘訣です。無理な体制で追いかけて肉離れを起こし、数ヶ月コートを離れるリスクを考えれば、一本のポイントを捨てることは賢い選択だと言えるでしょう。
テニスは「知恵比べ」の最高の舞台
ベテランになってからのテニスは、単なる運動ではなく、対戦相手との高度な心理戦です。相手の弱点を見抜き、自分の持てるカードをどう切るか。その思考のプロセスこそが、年齢を重ねたプレイヤーに与えられた最大の武器です。
もし、あなたが今「衰え」を感じて自信を失いかけているのなら、それは新しいプレースタイルへ移行するチャンスです。力まないテニス、怪我をしない体作り、そして信頼できる道具。これらを揃えて、明日もまた、爽やかな風が吹くコートへ向かいましょう。
この記事を元に、さらに具体的な練習メニューの作成や、お住まいの地域のサークル探しのお手伝いもできます。次はどのような情報が必要ですか?


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