凍えるような早朝のオムニコート、あるいは冷たい風が吹き抜けるナイター練習。「寒いから」と着込みすぎて、いざプレーが始まると体が重くて動けない……。そんな経験はありませんか?
冬のテニスは、じっとしている時の「極寒」と、激しく動いた時の「発汗」という、相反する状況にどう立ち向かうかが最大の鍵です。筆者が長年の試行錯誤、そして数々の失敗を経て辿り着いた、現場目線の「本当に動ける」防寒対策を余すことなくお伝えします。
冬テニスの鉄則:吸汗速乾とレイヤリングの最適解
まず、絶対に避けてほしいのが綿(コットン)素材のインナーです。汗を吸った綿は驚くほど冷たくなり、体温を奪い去ります。私が強く推奨するのは、スポーツ専用の高機能インナーです。
ベースレイヤーとしてアンダーアーマー コールドギアやミズノ バイオギア ブレスサーモを仕込むだけで、体感温度は劇的に変わります。特にブレスサーモは、自分の水分で発熱してくれる感覚があり、アップ不足の体でもスムーズに動かし始められるのが魅力です。
「肩が回らない」を解消する、魔法のアイテム
多くのプレーヤーが陥る罠が、厚手のウィンドブレーカーを着込んでサーブやスマッシュが打てなくなることです。これを解決するのが「ベスト」の活用です。
体幹さえ温まっていれば、腕は意外と動くもの。私は真冬の試合でも、ヨネックス 中綿ベストを愛用しています。腕周りがフリーになるだけで、可動域が驚くほど広がり、冬特有の「体が固まってボールが飛ばない」感覚が解消されます。
もし本格的に冷え込む日なら、その上にバボラ ウィンドジャケットなどの防風性に優れたアウターを羽織りましょう。ポイントは、暑くなったらすぐに脱げる「フルジップタイプ」を選ぶことです。
足元と首元の「隙間」を埋めるのがプロの知恵
意外と盲点なのが、首元と手首・足首の「3つの首」です。
ネックウォーマーは、顔まで覆えるデサント ネックウォーマーのようなタイプがおすすめ。これ一つで、呼吸する空気が温まり、肺への負担も軽くなります。
また、意外と重宝するのがナイキ テニスグローブ。手のひら側が空いているタイプなら、ラケットのグリップ感(フィーリング)を損なわずに指先を冷えから守れます。「手がかじかんでタッチショットが打てない」という悩みとは、これでさよならです。
下半身については、ハーフパンツの下にCW-X スポーツタイツを履くスタイルがもはや定番。筋肉の揺れを抑えつつ保温してくれるため、冬場に多い肉離れなどの怪我防止にも直結します。
最後に:賢い防寒が「冬のテニス」を最高に楽しくする
冬のテニスウェア選びは、単なる寒さ対策ではありません。それは、ベストパフォーマンスを引き出すための「戦略」です。
「待ち時間はアシックス ベンチコートで体温を逃さない」「プレー中は薄手の高機能ウェアで身軽に」。このメリハリをつけるだけで、冬のコートはもっと快適で、もっとエキサイティングな場所になります。
皆さんも、自分にぴったりの「最強装備」を見つけて、澄んだ空気の中でのテニスを思いっきり楽しんでください。


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