「テニスパンツなんて、どれも同じじゃないの?」そう思っていた時期が私にもありました。しかし、真夏の炎天下で3セットマッチを戦い抜き、あるいは冬の凍てつくハードコートで1日中ボールを追いかける中で、その考えは180度変わりました。
テニスは、前後左右への激しい切り返し、そして深い踏み込みが連続するスポーツです。ウェアひとつで、足の運びの軽快さも、ポケットからボールを取り出すスムーズさも劇的に変わります。今回は、私が実際にコートで履き潰してきた経験をもとに、本当に信頼できるテニスパンツの選び方とおすすめモデルを徹底解説します。
テニスパンツ選びで絶対に妥協してはいけない「3つの生命線」
カタログスペックだけでは見えてこない、現場で重要になるポイントは以下の3点です。
1. 股関節を縛らない「四方向ストレッチ」
テニス特有の「低い姿勢でのショット」や「スプリットステップ」。ここでパンツが突っ張ると、一歩の踏み出しが遅れるだけでなく、筋肉への余計な負荷がかかります。ただ伸びるだけでなく、元の形に素早く戻るキックバック性の高い素材が理想です。
2. 「ボール2個」を入れても暴れないポケット構造
意外と見落としがちなのがポケットの深さと傾斜です。セカンドサーブ用のボールを入れた際、走るたびにボールが太ももで暴れるパンツは集中力を削ぎます。メッシュ素材で蒸れを防ぎつつ、口が広すぎない設計のものを選びましょう。
3. 「汗冷え」と「ベタつき」を無効化する通気性
長時間プレーしていると、股周りの湿気が不快感に変わります。最新の吸汗速乾素材は、汗を吸うスピードだけでなく「肌に触れる面のサラサラ感」が進化しています。
【実体験レビュー】実際にコートで履いて感じたブランド別・使用感
ヨネックス(YONEX):機能性へのこだわりが随一
ヨネックス テニスパンツを履いて驚くのは、その涼しさです。「ベリークール」機能の効果は絶大で、気温30度を超える環境でも、布地が肌に張り付く感覚がほとんどありません。本気で勝ちたい試合には、私は迷わずこれを選びます。
ナイキ(NIKE):軽さとシルエットの美しさ
ナイキ テニス ショートパンツは、とにかく「軽い」のが特徴です。裾のカットが工夫されており、脚のラインを綺麗に見せつつ、可動域もしっかり確保されています。練習中、自分の姿が鏡やウィンドウに映った時に気分が上がるのは、意外と重要なポイントです。
アシックス(ASICS):日本人の動きに寄り添う設計
アシックス テニスウェアは、激しい左右の振られに対して最もストレスが少ないと感じます。裁断が日本人の体型をよく研究しており、お尻周りの窮屈さがありません。1日5時間以上のハードな練習でも、股ずれなどのトラブルが起きたことがありません。
シーン別・おすすめの1足
1. 公式戦ならこれ!「クリーンな白・紺モデル」
試合に出場するなら、ロゴの大きさや色が規定に沿っている必要があります。
ヨネックス ハーフパンツのホワイトやネイビーは、どんなシャツとも合わせやすく、審判からも指摘される心配がない定番中の定番です。
2. 冬の防寒と動きやすさを両立
冬場のウォーミングアップには、裾にファスナーがついたロングパンツが必須です。
ミズノ テニスウェア ロングパンツは、シューズを履いたまま脱ぎ着ができるため、試合直前まで体を冷やしたくない場面で重宝します。
3. コスパ重視でガシガシ練習したい
毎日の練習で使い倒すなら、耐久性に定評のあるプリンス テニスパンツがおすすめ。洗濯を繰り返しても生地が薄くなりにくく、ポケットのゴムも伸びにくいのが魅力です。
最後に:一歩の速さは「ウェア」で作れる
「あと一歩届かなかった」その原因は、体力不足ではなくパンツの突っ張りだったかもしれません。自分の体にフィットし、動きを制限しないテニスパンツを選ぶことは、ラケットを選ぶのと同じくらい大切な「投資」です。
まずは、自分が一番ストレスを感じているポイント(暑さなのか、動きにくさなのか)を明確にして、今回ご紹介したテニスウェアの中から最適な一着を見つけてみてください。コートでの一歩が、きっと今までよりも軽くなるはずです。


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