ソフトテニスの後衛プレーヤーにとって、ラケットは単なる道具ではなく、コートの最後方から試合を支配するための「右腕」です。しかし、スポーツ店に並ぶ最新モデルを前に「結局、自分のスイングに合うのはどれ?」と頭を抱えてしまう方も多いのではないでしょうか。
私もかつては、ただ「新作だから」という理由で手を出したラケットが全く合わず、打球が浅くなっては相手の前衛に捕まるという苦い経験をしました。この記事では、そんな失敗を経て学んだ「後衛が本当に選ぶべき一本」について、リアルな使用感と共にお伝えします。
ソフトテニス後衛用ラケットの特徴と重要性
後衛用ラケットは、前衛用と比較して全長が5mm〜10mmほど長く設計されています。このわずかな差が、遠心力を利用した強烈なストロークを生み出す鍵となります。
また、重心がヘッド寄り(先重)になっているため、しっかりと振り切ることで「生きたボール」を相手コートの奥深くに突き刺すことが可能です。私が初めて後衛専用設計のモデルを握ったとき、それまで一生懸命力を入れて飛ばしていた深いロビングが、驚くほど軽いスイングでベースライン際に収まった感覚は今でも忘れられません。
プレースタイル別・後衛用おすすめラケット
1. 圧倒的な回転とパワーでねじ伏せるなら
とにかく球威で圧倒したいなら、ヨネックスのGEOBREAKシリーズが筆頭候補です。
実際にコートで使用してみると、打球時の「食いつき」が段違いです。シュートボールを打つ際、ボールがラケット面に一瞬吸い付いてから、爆発的に回転がかかって飛んでいく感覚があります。
「以前ならアウトになっていた強振が、ぐいっと沈んでコート内に収まるようになった」というのは、このシリーズに乗り換えた多くの仲間に共通する感想です。
2. スピードと弾きでテンポを速めるなら
自分からどんどん攻めていく攻撃的後衛には、VOLTRAGEシリーズが最適です。
このラケットの魅力は、なんといっても「弾きの鋭さ」にあります。ボレーボレーのような速いラリーの応酬になっても、反応良く「パチーン!」と弾き返してくれるため、相手の時間を奪うテニスが可能になります。
「打球音がとにかく高くて気持ちいい」という精神的なメリットも、長い試合の中では集中力を維持する大きな要素になります。
3. コントロールと精密な配球を極めるなら
ミズノのDIOSシリーズは、コースの打ち分けにこだわりたい知性派後衛に支持されています。
私は一時期、パワー不足を補おうと硬いラケットばかり使っていましたが、結局ミスが増えてしまいました。しかし、このシリーズの適度なしなりを活かすようになってからは、サイドライン際を狙うパッシングショットの精度が劇的に向上しました。「自分の手の延長でボールを運んでいる」ような操作感は、一度味わうと病みつきになります。
失敗しないための「体験的」選び方のコツ
カタログスペックだけでは見えない、選定のポイントが2つあります。
一つは、**「自分の筋力に見合った重量(ULやSLなど)を選ぶこと」**です。
見栄を張って重いスペック(SLなど)を選んでしまうと、試合後半に疲れが出てきた際、ラケットが振れずに打点が遅れてしまいます。私も現役時代、「重い方が球が伸びる」と信じ込んでいましたが、結局ULモデルで最後まで鋭く振り切る方が、結果的に平均球速は上がりました。
もう一つは、**「ガット(ストリング)との相性」**です。
例えば、柔らかい打球感のGEOBREAKに、あえて反発系のガットを28ポンド程度で張ることで、食いつきと弾きを両立させるようなカスタマイズが可能です。ラケットを買って「イメージと違うな」と感じても、すぐに諦めず、まずはガットの種類やテンションを調整してみてください。
まとめ:最高の一本で後衛の支配力を高めよう
後衛の仕事は、一球でも多く粘り、チャンスで決定打を放つことです。その信頼に応えてくれるラケットに出会えれば、テニスはもっと楽しく、もっと自由になります。
まずはショップでヨネックス ソフトテニスラケットやミズノ ソフトテニスラケットを実際に手に取り、素振りをしてみてください。その時、自分のスイングが一番スムーズに加速する一本こそが、あなたの正解です。
新しい相棒と共に、コートの後方から最高のドラマを描きませんか。


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