バドミントンを続けていると必ず直面するのが「ラケットの重さ選び」という壁です。カタログスペックを見れば数グラムの差ですが、実際にコートに立ってシャトルを打つと、その数グラムが「一歩届くかどうか」「スマッシュが沈むかどうか」を分ける決定的な差になります。
今回は、多くのプレイヤーが悩む3Uと4Uの違いについて、実際の打球感や試合での使い心地といった「生の声」をベースに、後悔しない選び方を深掘りしていきます。
3Uと4U、数字以上に違う「体感重量」の正体
まず基本をおさらいすると、ヨネックスなどの主要メーカーでは3Uが約85〜89g、4Uが約80〜84gと定義されています。
「たった5gなら重い方がお得じゃない?」と思うかもしれませんが、時速400km近いスピードでシャトルが飛び交うバドミントンにおいて、スイング時の遠心力が加わった5gは、手首にかかる負担を数倍に跳ね上げます。
【体験談】3U(重め)を使い続けて分かったこと
3Uのラケット、例えばアストロクス99 Proのようなモデルを手に取ると、まず感じるのが「詰まったような安心感」です。
3Uのメリット:暴力的なスマッシュの威力
実際に3Uでスマッシュを叩き込むと、4Uでは決して味わえない「シャトルを押し潰す感覚」があります。自分の体重がそのままシャトルに乗るため、レシーブ側からすると「球が重くて押し込まれる」というプレッシャーを感じるはずです。また、相手の強い球に対しても面がブレにくく、ドライブ戦で力負けしない強さがあります。
3Uのデメリット:後半の「腕のしびれ」
しかし、代償もあります。筆者が大会の3試合目、ファイナルゲームに突入した時、3Uの重さが牙を剥きました。疲労が溜まるとラケットのヘッドが上がらなくなり、レシーブがネットに捕まりやすくなります。「練習では最強だけど、試合の最後で振り切れない」というのが、多くの3Uユーザーが直面するリアルな悩みです。
【体験談】4U(軽め)に持ち替えて驚いたこと
一方で、最近の主流である4U、例えばナノフレア700などの操作性に特化したモデルはどうでしょうか。
4Uのメリット:魔法のような操作性
4Uに持ち替えて一番に感動するのは、ダブルスでの「反応速度」です。相手のボディショットに対する咄嗟の切り返しや、ネット前での繊細なヘアピンが驚くほど決まります。「あ、届かない」と思った球にラケットが間に合う感覚は、4Uならではの特権です。肩や肘への負担も劇的に減るため、社会人プレイヤーが週に何度も練習するなら、4Uの方が怪我のリスクは確実に下がります。
4Uのデメリット:スマッシュが「軽い」と言われることも
欠点を挙げるなら、やはり一発の威力です。4Uだとスイングスピードは上がりますが、どうしても球の「伸び」が3Uに一歩譲ります。特に冬場の重いシャトルを打つ際、しっかり踏み込んで打たないと相手に簡単にカウンターを食らってしまう「軽さ」が露呈することがあります。
結局、どっちを選べば幸せになれるのか?
今のプレイスタイルや体の状態に合わせて、以下の基準で選んでみてください。
- 3Uを選ぶべき人:
- 「スマッシュでポイントを取りたい」という攻撃型シングルスプレイヤー。
- 週に数回筋トレをしており、前腕の力に自信がある人。
- ボルトリックZフォース2のような、重さを武器に変えるラケットを愛する人。
- 4Uを選ぶべき人:
- ダブルスがメインで、速い展開のレシーブやドライブを重視する人。
- 最後まで振り切れる体力を維持したい人。
- アストロクス88D Gameなど、最新の設計で軽さとパワーを両立させたい人。
まとめ
バドミントンラケットの3Uと4Uの選択は、単なる「重さ」の選択ではなく、「自分の体力をどこに配分するか」の選択です。
もし、あなたが「最近どうも試合の後半でミスが増えるな」と感じているなら、思い切って4Uに下げてみてください。逆に「球が軽くて相手に攻め込まれる」と感じるなら、3Uの重厚な打球感があなたの武器を覚醒させてくれるでしょう。
まずはショップでヨネックス バドミントンラケットを実際に握り、素振りをした時の「振り抜きの心地よさ」を信じてみてください。それが、コートであなたを助けてくれる最高のパートナーになるはずです。


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