「ラケットが重くて、試合の後半になると腕が上がらない」「もっと速いタッチでレシーブを捌きたい」……そんな悩みを抱えるプレーヤーにとって、68gという驚異的な軽さを誇るラケットは、まさに救世主のような存在です。
一般的なラケットが83g(4U)や88g(3U)であることを考えると、68g(7U/F相当)はもはや別次元の道具。今回は、この超軽量ラケットがもたらす劇的な変化と、後悔しないための選び方を、実際の使用体験をもとに徹底解説します。
バドミントンラケット「68g」の衝撃的な世界
バドミントンにおいて「軽さ」は最大の武器になります。通常、中級者が手にするラケットの多くは4U(約83g)ですが、68gはその数値よりも遥かに軽く感じられます。手に持った瞬間、「えっ、おもちゃ?」と錯覚するほどの軽さ。しかし、これがコートに立つと恐ろしいほどの機動力を発揮するのです。
特にダブルスの前衛で、ネット際のプッシュや素早いドライブの応酬になった際、この「68g」というスペックは相手にとって脅威となります。コンマ数秒、ラケットが早く出る。その差が、シャトルを沈められるかどうかの境界線になるからです。
実際に使ってわかった「68gラケット」のリアルな体験談
1. 異次元のレシーブ力と操作性
実際に68gのラケットを握って一番驚いたのは、レシーブの「余裕」です。強烈なスマッシュを打ち込まれても、手首の返しだけでラケットがスッと出てくる感覚。重いラケットでは間に合わなかったタイミングでも、シャトルを拾えてしまう。これにより、守備範囲が物理的に広がったような錯覚さえ覚えます。
2. 肩や肘の痛みが激減
長時間の練習や、1日に何試合もこなす大会では、後半の疲労が命取りになります。以前は重めのラケットで無理に振り回し、肘を痛めることもありましたが、68gに変えてからは翌日の疲れが明らかに軽くなりました。ジュニア選手や女性、また「昔のように肩が回らなくなった」と感じるシニア層にとって、この恩恵は計り知れません。
3. デメリット:打ち負ける感覚とパワー不足
正直に言えば、いいことばかりではありません。相手の球が重い場合、ラケット自体が弾き飛ばされるような「打ち負ける感覚」があります。また、スマッシュの決定力については、ラケットの遠心力が使えない分、自力でしっかりスイングスピードを上げないと、伸びのない球になりがちです。
【厳選】68g前後の超軽量おすすめラケット5選
超軽量ラケット選びで失敗しないための、実績ある5モデルを紹介します。
1. 圧倒的なコスパと性能 APACS Feather Weight 55
超軽量界の雄、APACS。その中でもこのモデルは、58g〜60g前後という世界最軽量級のスペックを誇りながら、驚くほどの強度を維持しています。とにかく一度「異次元の軽さ」を体験してみたい方におすすめです。
2. 軽量ラケットの先駆者 Kumpoo 薫風 パワーショットナノヘキサゴン
「軽いラケットといえば薫風」と言われるほど、ファンから絶大な支持を得ているモデル。独自の六角形フレームが空気抵抗を減らし、68gという軽さをさらに加速させます。振り抜きに関しては、右に出るものがいません。
3. 日本ブランドの信頼感 MIZUNO フォルティウス 60
大手メーカーならではのバランスの良さが光る一本。ただ軽いだけでなく、シャフトのしなりを利用してシャトルを飛ばす工夫がなされています。「軽すぎてコントロールが効かない」という軽量ラケット特有の弱点を克服しています。
4. 前衛特化型の超速モデル YONEX ナノフレア 001
ヨネックスの軽量エントリーモデル。操作性を追求した「ソニックフレアシステム」により、軽いスイングでもシャトルを奥まで飛ばせます。初心者から、とにかく操作性を求めるダブルスプレーヤーまで幅広く対応します。
5. スマッシュも諦めない超軽量 Black Knight ION CANNON
「軽くてもスマッシュを打ちたい」というワガママに応える設計。フレームの剛性が高く、超軽量モデルにありがちな「面ブレ」が少ないのが特徴です。攻撃的なプレーを崩したくない方に最適です。
失敗しないための選び方:ガットとバランスが鍵
68gのラケットを選ぶ際、必ずセットで考えるべきなのがガットの選択です。
ラケット自体に重量がないため、反発力の高い細いガット(例:YONEX BG66アルティマックス)を張ることを強くお勧めします。これにより、軽いスイングでも「パチン!」とシャトルを弾き飛ばす感覚を得ることができます。
また、バランス(重心)も重要です。スマッシュの威力を補いたいなら「トップヘビー」、さらに操作性を極めるなら「トップライト」を選びましょう。
まとめ:あなたのプレースタイルを進化させる一本
バドミントンラケットの68gという選択は、単なる「軽量化」ではなく、あなたのプレースタイルを根本から変える可能性を秘めています。
もし、今のラケットに少しでも「重さ」というストレスを感じているのなら、一度この軽さを体感してみてください。コート上の景色が、きっと変わるはずです。


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