テニスやバドミントンを始めてしばらく経つと、道具選びで必ず直面するのが「フレームの厚さ」という壁です。スペック表の数ミリの差が、コート上では全く別次元の打球感を生み出すことをご存知でしょうか。今回は、私がこれまでに数々のラケットを使い込んできた実体験をもとに、厚さがもたらす本当の影響と、後悔しない選び方を深く掘り下げます。
なぜ「厚さ」が重要なのか?しなりと反発のメカニズム
ラケットの厚さ(フレーム厚)は、車でいうところのサスペンションに近い役割を果たします。
一般的に、フレームが厚いラケットは硬く、ボールが当たっても変形しにくいため、エネルギーをそのまま跳ね返します。一方、薄いラケットは打球時にフレームが大きく「しなり」ます。このしなりこそが、ボールを面でホールドする独特の感覚を生み出すのです。
私自身、最初に手にしたのは厚ラケと呼ばれるタイプでした。当てるだけで鋭い弾道が出る快感はありましたが、レベルが上がるにつれ「もっと狙った場所に落としたい」という欲求が芽生え、徐々に薄いモデルへと移行していきました。この数ミリの移行が、自分のプレースタイルを定義することになったのです。
【体験レビュー】厚さ別・コートで感じたリアルな打球感
1. 厚め(26mm以上):圧倒的なパワーとボレーの楽さ
いわゆる「黄金スペック」以上の厚みがあるモデルは、とにかく「楽」です。
私がダブルスの試合でバボラ ピュアドライブのような厚みのあるラケットを使った際、一番驚いたのはオフセンター(芯を外した時)の強さです。苦しい体勢でラケットを差し出しただけでも、フレームの反発力が助けてくれ、ネットを越えてくれます。
- メリット: 非力でも飛距離が出る、ボレーの安定感が抜群。
- デメリット: フルパワーで振るとコントロールを失いやすい。
2. 中間(23〜25mm):攻守のバランスを司る万能型
現代の主流と言える厚さです。適度なしなりと、適度な弾き。
ヨネックス イーゾーンなどのモデルに代表されるこのカテゴリーは、ストロークで打ち合いたいけれど、守備の際の情報量も欲しいという欲張りな願いを叶えてくれます。
3. 薄め(22mm以下):手のひら感覚の超絶コントロール
私が競技志向に転向した際に選んだのが、ウィルソン プロスタッフのような薄型フレームでした。
初めて打った時は「えっ、全然飛ばない」と絶望したのを覚えています。しかし、しっかりスイングし切った時の「ボールを潰して運ぶ感覚」は、厚いラケットでは絶対に味わえません。自分の意図が100%ボールに伝わる感覚は、一度ハマると抜け出せない魔力があります。
SEO的な視点から見る「自分に合った厚さ」の選び方
検索意図として多い「ラケット 厚さ 選び方」への回答として、以下の指標を推奨します。
- スイングスピードで選ぶ: ゆっくり大きく振る人は厚め、速く鋭く振る人は薄め。
- プレースタイルで選ぶ: ネットプレー中心なら反発重視の厚め、ベースラインから精密に狙うなら薄め。
- 体力の消耗を考慮する: 試合の後半、足が止まってきた時に助けてくれるのは間違いなく「厚い」ラケットです。
結論:スペック数値の裏にある「感触」を大切に
ラケットの厚さを選ぶことは、自分のテニスにおける「対話の仕方」を決めることです。
パワーが欲しいなら厚め、繊細なコントロールを楽しみたいなら薄め。まずは試打ラケットを数種類借りて、自分が「一番自信を持って振り抜ける厚さ」を見つけてみてください。
数値上の数ミリの違いが、あなたの次の一打を劇的に変えるはずです。
この記事があなたの相棒選びの参考になれば幸いです。もし具体的なモデルで迷っているなら、まずは24〜25mm付近の中間層から試してみるのが、最も失敗の少ない近道ですよ。


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