「あ、やってしまった……」
テニスやソフトテニス、バドミントンをプレーしている人なら、一度は経験があるはずです。低いボールを拾おうとして、あるいはボレーの瞬間に、大切なラケットのフレームを地面にガリッと擦ってしまうあの感覚。塗装が剥げ、カーボンが露出した愛機を見て、心まで削られるような思いをしたのは私だけではないでしょう。
そんな悲劇を防ぎ、ラケットの寿命を延ばしてくれるのがエッジガード(ガードテープ)です。今回は、数々の失敗を経て辿り着いた、本当に剥がれない貼り方や選び方のコツを、私の体験談を交えて余すことなくお伝えします。
なぜ、たった1枚のテープが運命を分けるのか?
「たかがテープでしょ?」と侮ることなかれ。ガードテープを貼る最大のメリットは、単なる傷防止だけではありません。
最大の恩恵は、**「思い切ったプレーができるようになること」**です。フレームが傷つく恐怖心がなくなれば、あと数センチ低い打点にも迷わずラケットを出せます。また、将来的に新しいモデルへ買い替える際、メルカリなどのフリマアプリで高く売るためにも、エッジの美しさは生命線となります。
私自身、以前は「ラケットのバランスが変わるのが嫌だ」と、何も貼らずにプレーしていました。しかし、一回の激しい擦りでフレームに深い亀裂が入り、数万円のラケットがゴミと化した経験から、今では必ずヨネックス(YONEX) テニス エッジガード5のような信頼できるガードを貼るようにしています。
失敗から学んだ、自分にぴったりの選び方
市販されているエッジガードには、大きく分けて3つのタイプがあります。自分のスタイルに合わないものを選んでしまうと、逆にストレスの原因になります。
1. 防御力重視の「厚手タイプ」
初心者の頃、私はとにかく傷を恐れてミズノ(MIZUNO) テニス ガードテープの厚手タイプを選んでいました。クッション性が高く、コンクリートのコートで擦っても本体は無傷。ただし、ラケット先端がわずかに重くなるため、スイングの感覚が変わる点は注意が必要です。
2. 操作性を損なわない「薄手タイプ」
中級者以上で、ラケットの振り抜きを極限まで維持したいなら薄手が正解です。ゴーセン(GOSEN) エッジガードなどの薄手タイプは、貼っていることを忘れるほど軽量ですが、鋭い砂利などには少し弱いです。
3. 見た目にこだわるなら「透明タイプ」
ラケット本来のデザインやロゴを隠したくないなら、透明一択です。逆に、黒や派手な色を選んで、自分だけのカスタマイズを楽しむのもモチベーションアップに繋がります。
プロ並みに綺麗に!剥がれない貼り方の極意
「すぐ端からペラペラ剥がれてくる…」という悩み、実は貼り方の「下準備」で解決します。
- 脱脂(だっし)こそが命新品のラケットでも、指の油分や汚れが付着しています。これを無視して貼るのは、砂利の上にシールを貼るようなもの。アルコール除菌シートや、パーツクリーナーを染み込ませた布でフレームをサッと拭くだけで、粘着力が劇的に向上します。
- 中心から左右へ、空気を押し出す一気に貼ろうとせず、まずは天頂部の中心を決めます。そこから左右に向かって、親指の腹で空気を外へ追い出すように少しずつ圧着していくのがコツです。
- 【裏技】ドライヤーの熱で「一体化」させるこれが最も伝えたいポイントです。貼り終わった後、ドライヤーの温風でテープを軽く温めてください。粘着剤が柔らかくなってフレームの細かい凹凸に馴染み、強固に密着します。このひと手間で、数ヶ月経っても角が浮いてこなくなります。
よくある疑問:重さとバランスの変化について
「ガードテープを貼ると、ラケットがトップヘビー(先が重い)になりませんか?」という質問をよく受けます。
結論から言うと、標準的な1本分(約3〜5g)でも、敏感なプレーヤーは違いを感じます。もし重さが気になるなら、セパレートタイプのエッジガードを試してみてください。傷つきやすい先端部分だけにポイントで貼ることで、重量増を最小限に抑えつつ、急所を守ることができます。
最後に:愛機を育てる楽しみ
エッジガードを貼り替える瞬間、テープを剥がして現れる「無傷のフレーム」を見ると、なんとも言えない達成感と安心感があります。それは、あなたがこれまで真剣にボールを追いかけ、かつ道具を大切にしてきた証でもあります。
消耗品だからこそ、こだわりを持って選んでみてください。ほんの数百円の投資と、貼り方の工夫ひとつで、あなたのテニスライフはもっと自由で、もっと長く続くものになるはずです。
まずは、自分のラケットに合う色のエッジガードを探すことから始めてみませんか。


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