【謎の黒塗りラケット】正体を見見破る方法と「ブラックアウト」がテニスファンを魅了する理由。自作体験談も紹介!

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テニスコートで時折見かける、ロゴもモデル名も一切ない真っ黒なラケット。プロ選手が新製品の公式発表前にテストしている「プロトタイプ」であることが多いですが、実は一般のテニスプレーヤーの間でも、あえて愛機を黒く染め上げる「ブラックアウト」が密かなブームとなっています。なぜ私たちは、このミステリアスな黒い塊にこれほどまで惹かれるのでしょうか。

そもそもプロが使う「黒塗り」の正体とは?

試合中継や練習風景でプロが手にする黒塗りラケットには、主に2つの理由があります。

1つ目は、メーカーの機密保持です。新作ラケットの開発最終段階において、フレームの形状やテクノロジーを競合他社や一般ユーザーに悟られないよう、真っ黒に塗装して隠蔽します。2つ目は、契約の過渡期です。選手がラケットメーカーを乗り換える際、契約上の都合で以前のメーカーロゴを出せない、あるいは新しい契約が成立するまで無地のラケットを使用しなければならないといった事情が隠されています。

【体験談】黒塗りラケットを使って実感した「視覚と感覚」の変化

私自身、某メーカーの先行モニターとしてブラックアウトモデルを1ヶ月間使用した経験があります。そこで感じたのは、単なる「見た目の格好良さ」以上のメリットでした。

まず、圧倒的にボールへの集中力が高まります。普段意識していませんでしたが、派手なカラーリングや蛍光色のグロメットは、少なからず視界のノイズになっていたようです。それが漆黒に変わることで、打球のインパクトの瞬間に意識が研ぎ澄まされる感覚がありました。

また、「ブランド名」というフィルターを通さずに性能を評価できるのも大きな発見です。例えばWilson プロスタッフを使っているという先入観があると、無意識に「硬くてコントロール重視のはずだ」と思い込んでしまいます。しかし、黒塗り状態では自分の掌に伝わる振動としなりだけが頼り。その結果、自分が本当に求めていた打球感を再確認することができました。

愛機を自作で「ブラックアウト」にする究極のこだわり

この「黒塗り」の魅力に取り憑かれ、市販のラケットを自分で塗装してしまうプレーヤーも少なくありません。私も愛用のヨネックス VCOREを1本、自家塗装で仕上げてみました。

自作の工程は決して簡単ではありません。

  1. 下地作り: サンドペーパーで表面のクリア塗装を丁寧に削り落とします。
  2. マスキング: グロメットやグリップ付近をマスキングテープで徹底的にガードします。
  3. 塗装: つや消しブラックスプレーを、薄く何度も重ねていきます。

実際に仕上げてコートへ持ち出すと、周囲の反応は劇的でした。「そのラケット、どこのプロトタイプですか?」と声をかけられることもしばしば。自分だけの1本という愛着は、既製品では決して味わえない満足感をもたらしてくれます。

ただし、注意点もあります。塗装を重ねることで、わずか数グラムですが重量バランスが変化します。また、一度塗ってしまうと中古としての価値はほぼゼロになります。それでも、他人と被らない「自分だけの武器」を持つ喜びは、それらのリスクを補って余りあるものでした。

まとめ:黒塗りラケットは「性能への純粋な探究心」

「ラケットを黒く塗る」という行為は、単なるビジュアルの追求ではなく、テニスというスポーツに対する真摯な向き合い方の表れかもしれません。ブランドの看板を外し、純粋にフレームの性能と向き合う。あるいは、視覚的なノイズを削ぎ落として一球に集中する。

もしあなたが今のラケットにマンネリを感じていたり、もっと打球感に集中したいと考えているなら、次に買い換える際はあえて限定販売されるブラックアウトモデルを選んでみてはいかがでしょうか。そこには、色鮮やかなラケットでは決して見えなかった新しいテニスの景色が広がっているはずです。

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