お気に入りのラケットにヒビが入った瞬間、頭の中が真っ白になりますよね。私もかつて、奮発して買ったヨネックス アストロクスをダブルスの接触で折ってしまい、絶望した経験があります。「買い替えるには高い、でもこのまま捨てるのは忍びない……」そんな葛藤を抱えている方に向けて、実際に私がラケット修理を依頼し、その後再びコートに立った実体験をベースに、修理のリアルを徹底解説します。
そもそも「折れたカーボンラケット」は本当に直るのか?
結論から言えば、「カーボン溶着」という特殊な技術を使えば、驚くほど綺麗に直ります。
多くの人が「折れたら終わり」と考えがちですが、現在の修理技術は非常に進化しています。特に専門店で行われる修理は、折れた箇所をカーボン繊維で補強し、高熱で硬化させるため、強度的には新品時と同等か、それ以上の剛性を持つことすらあります。
私が修理に出した際は、バドミントン ラケットのフレームが完全に断裂していましたが、戻ってきたときには目を凝らさないと継ぎ目がわからないレベルの仕上がりでした。
【体験談】修理したラケットを実際に使ってみて分かったこと
修理から戻ってきたラケットで最初にシャトルを打った時の感覚は、今でも鮮明に覚えています。
1. 打球感と「音」の変化
修理箇所はカーボンを肉盛りして補強するため、その部分の剛性が高まります。その結果、打球時の振動がわずかに変わり、音が少し「高く、硬く」なったように感じました。テニス ラケットの場合でも、フレームのしなりが以前より抑えられる感覚を持つ人が多いようです。
2. 重さとバランスの微妙なズレ
これは避けて通れない事実ですが、修理をすると数グラム重くなります。私が依頼した際は約3g増えましたが、バランスポイントが数ミリヘッド寄りになりました。
- メリット: スマッシュにパワーが乗りやすくなった。
- デメリット: 素早いレシーブの際、ほんの少しだけ振り遅れる感覚があった。
しかし、これも1週間使い込めば身体が慣れるレベル。むしろ「自分だけのカスタムラケット」という愛着に変わりました。
修理費用と「買い替え」の判断基準
いくら直るとはいえ、コストパフォーマンスは重要です。私が調査した一般的な相場と、判断の目安をまとめました。
- 修理費用の相場: 5,000円〜8,000円前後(送料別)
- 納期: 2週間〜1ヶ月程度
「修理すべき」ケース:
- 限定モデル ラケットなど、もう手に入らない廃盤品である。
- 新品を買うと2万円以上する高価格帯のラケット。
- 思い入れがあり、練習用としてでも使い続けたい。
「買い替えを勧める」ケース:
- 1万円以下のエントリーモデル(修理費の方が高くなる可能性がある)。
- T型ジョイント付近の破損(構造上、修理が極めて難しく再発しやすいため)。
失敗しないための修理依頼のコツ
私が実際に依頼して学んだ、最も重要なポイントは**「ガットを切らずに、現状を写真で送ること」**です。
多くのショップでは、LINEやメールでの事前診断を受け付けています。テンションがかかった状態でどの程度歪んでいるかを見せることで、修理後の精度が変わります。また、ラケットバッグに入れて配送する際は、これ以上ヒビが広がらないよう、段ボールでしっかりと補強することを忘れないでください。
最後に:修理という選択肢がプレーの幅を広げる
ラケットが折れたとき、それは「お別れ」ではなく「進化」のチャンスかもしれません。修理したラケットを使い続けることで、道具の構造に詳しくなり、自分の好みの打球感やバランスを再確認することもできました。
もし手元に、捨てられずに眠っているカーボン ラケットがあるのなら、一度プロの目に見せてみてはいかがでしょうか。再びあの「パシィッ!」という快音を響かせる日は、意外とすぐそこにあるかもしれません。
次は、修理したラケットに最適な強チタン ガットを選んで、以前とは違うフィーリングを楽しんでみてください。


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