バドミントンを始めたばかりの頃、誰もが一度は「ガットの強さ(テンション)って、結局何ポンドがいいの?」という壁にぶつかります。ショップの店員さんに「標準は20ポンドくらいですよ」と言われてそのままにしている方も多いはず。しかし、テンションはラケットの性能を左右する心臓部。たった1ポンド変えるだけで、昨日まで届かなかったコートの奥へシャトルが飛ぶようになり、あるいはネット際のヘアピンが面白いように止まるようになります。
本記事では、私の15年以上の競技人生の中で試行錯誤してきた実体験をもとに、SEOの観点からも網羅的に「最適なテンション選び」の秘訣を公開します。
そもそもテンションで何が変わるのか?基本の「き」
テンション(ポンド数)とは、ガットを張る際の「強さ」のこと。一般的には18ポンドから30ポンド程度の範囲で調整されます。
- 低テンション(18〜22ポンド):ガットが柔らかくたわむため、トランポリンのような反発力が生まれます。非力な方でもシャトルを遠くへ飛ばしやすく、手首への負担も少ないのが特徴です。
- 高テンション(24〜30ポンド以上):ガットが板のように硬くなります。反発速度が上がるため、スマッシュの初速が速くなり、コントロールの精度も高まります。ただし、スイートスポットが極端に狭くなるため、技術とパワーを要求されます。
【体験談】20ポンドから26ポンドまで上げて分かったこと
私が学生時代、がむしゃらに「強い球を打ちたい」一心でテンションを20から26まで一気に上げた時の話です。
最初に打った瞬間、驚いたのはその「音」でした。「パチーン!」という乾いた高い金属音が響き、気分はまるでトッププロ。しかし、現実は甘くありません。クリアが全く飛ばなくなったのです。今までは手首の返しだけで奥まで飛んでいたシャトルが、コートの半分も届かない。さらに、一週間ほど練習を続けると、肘に鈍い痛みを感じ始めました。
ここで学んだのは、**「自分の筋力に見合わない高テンションは、凶器になる」**ということです。その後、徐々にポンド数を落として24ポンドに落ち着いたとき、初めて「シャトルを潰して打つ」感覚が分かり、コントロールとスピードのバランスが最適化されました。
レベル・目的別!おすすめのテンション設定
1. 初心者・ジュニア・女性プレーヤー(18〜20ポンド)
まずは「楽に飛ばすこと」を最優先にすべきです。バドミントンの楽しさはシャトルが飛ぶことから始まります。ヨネックス ナノジー95のような耐久性と反発力のバランスが良いガットを低めに張ることで、ミスショット時の衝撃を和らげ、怪我を未然に防ぐことができます。
2. 中級者・部活動生(22〜24ポンド)
基礎打ちが安定し、スマッシュで得点を狙いたいレベルです。このあたりからガットの種類にもこだわりたいところ。鋭い弾きを求めるならエクスボルト 63、しっかりとした打ち応えが欲しいならBG66アルティマックスとの組み合わせが相性抜群です。
3. 上級者・ハードヒッター(25ポンド以上)
ミリ単位のコントロールと、一撃の破壊力を求める層です。私が26ポンド以上で張る際は、必ずBG80のようなベクトラン入りの硬いガットを選びます。これに高テンションを組み合わせると、スマッシュの減速が抑えられ、相手のラケットを弾き飛ばすような重い球が打てるようになります。
知らないと損をする「テンションの賞味期限」と「季節」
実は、テンションは「張った瞬間」から落ち始めます。
夏場はガットが熱で伸びやすく、冬場は逆に硬く締まります。私は冬場、気温が5度を下回るような体育館でプレーする際は、必ずいつもの設定から1〜2ポンド下げて依頼します。そうしないと、ガットが硬くなりすぎて、まるで鉄板で打っているような感覚になり、一瞬でガットが切れてしまう(冬場のガット切れは本当によくあります)からです。
また、デジタルテニス・バドミントンテンションメーターのようなツールを使って、自分のラケットが今何ポンドまで落ちているかを確認するのも、調子を維持するプロの知恵です。
まとめ:自分の「黄金ポンド」の見つけ方
テンション選びに正解はありません。しかし、唯一言えるのは**「周りの声に流されすぎないこと」**です。
- まずは自分のラケットの推奨テンションを確認する。
- 基準(22ポンド前後)から始め、2ポンド刻みで上下を試す。
- 「クリアが一番楽に飛ぶ」かつ「手首に痛みが出ない」最高値を自分の黄金ポンドとする。
ガットを張り替えるたびに、ノートやスマホに打球感のメモを残してみてください。次にショップへ行くとき、あなたの理想のプレーを実現するための具体的なヒントになるはずです。


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