「バドミントンを始めたいけれど、ラケットの値段がバラバラすぎてどれを買えばいいのか分からない」
そんな悩みを持つ方は多いはずです。スポーツ用品店に行けば、数千円のレジャー用から3万円を超えるプロ仕様まで、見た目は同じようなラケットがずらりと並んでいます。
私はこれまで15年以上バドミントンを続け、初心者指導や自分自身の買い替えを含め100本以上のラケットに触れてきました。その経験から断言できるのは、**「値段の差は、単なるブランド代ではなく『体への負担』と『上達スピード』の差である」**ということです。
この記事では、ネットのスペック表だけでは分からない「実際の使用感」に基づいた値段別の特徴と、賢い選び方を徹底解説します。
1. 【値段別】バドミントンラケットの特徴と「ぶっちゃけ」の体験談
バドミントンラケットの価格帯は、大きく4つに分けられます。それぞれの価格で何が変わるのか、私の実体験を交えて紹介します。
レジャー・入門用(3,000円〜6,000円)
主にアルミやスチール素材で作られた、いわゆる「遊び用」です。
- 実際の体験: 正直に言うと、週1回以上の部活やサークルで使うならおすすめしません。とにかく重く、フレームがしならないため、シャトルを飛ばすのに筋力が必要です。私は初心者の頃、この価格帯の重いラケットを無理に振り回して手首を痛めた苦い経験があります。
- 主な製品例: ヨネックス マッスルパワー2
初級・部活スタート用(7,000円〜12,000円)
ここから「フルカーボン」のラケットが登場します。一気に軽く(80g前後)なり、扱いやすさが激変します。
- 実際の体験: 最初に買うならこの価格帯が正解です。カーボン特有の「しなり」が使えるため、力がなくても奥までシャトルが飛びます。「バドミントンってこんなに楽に飛ぶんだ!」と感動するのは、大抵このクラスに持ち替えた時です。
- 主な製品例: ヨネックス ナノフレア200
中級・ステップアップ用(15,000円〜22,000円)
社会人プレーヤーや高校生が最も多く使っている「激戦区」の価格帯です。
- 実際の体験: 性能のバランスが非常に良く、自分のプレースタイル(攻めたいのか、守りたいのか)に合わせて選べるようになります。このクラスになると「スマッシュの初速」が明らかに変わります。
- 主な製品例: ヨネックス アストロクス77
上級・プロモデル(25,000円〜35,000円)
最新の素材技術が詰め込まれたフラッグシップモデルです。
- 実際の体験: 性能は最高ですが、実は「諸刃の剣」でもあります。シャフトが硬く設計されていることが多く、しっかり芯で捉えないと飛ばない、あるいは肩に負担がかかることもあります。ある程度フォームが固まってから手を出したい「憧れ」の一本です。
- 主な製品例: ヨネックス ナノフレア1000Z
2. 失敗から学んだ「値段以外」に見るべき3つのポイント
値段が高いからといって、あなたに合うとは限りません。私が過去に「高いラケットを買ったのに全然飛ばせなかった」時に学んだチェックポイントを共有します。
① 重さの表記(U)を確認する
ラケットには「3U(やや重め)」や「4U(標準)」といった表記があります。初心者がいきなり重い3Uを選ぶと、試合の後半で腕が上がらなくなります。まずは「4U」か、さらに軽い「5U」から始めるのが、上達への近道です。
② ガットの張力(ポンド)を欲張らない
ラケットの値段に加えて、別途「ガット代+工賃」がかかる場合がほとんどです。強い選手が25ポンド以上で張っているのを見て真似したくなりますが、最初は20〜22ポンド程度で十分です。高いラケットをガチガチに張るよりも、適正な硬さで張るほうがシャトルは気持ちよく飛びます。
③ グリップ代も予算に入れておく
実は、新品のラケットに巻いてある「元グリップ」のまま使う人は少数派です。その上から巻く「オーバーグリップ」を1本(300円〜500円程度)買うだけで、握り心地と滑りにくさが劇的に改善します。
- おすすめ品: ヨネックス ウェットスーパーグリップ
3. 【結論】初心者が最もコスパ良く上達する投資先
もしあなたが「これからバドミントンを本気で楽しみたい」と思っているなら、**予算1万円前後(本体価格)**のフルカーボンラケットを選ぶことを強く推奨します。
「安いラケットで慣れてから高いのを買う」という考え方もありますが、バドミントンに関しては逆です。最初に良い(軽い・しなる)ラケットを使うことで、正しいフォームが身につき、怪我のリスクを最小限に抑えられます。
反対に、3万円の最高級モデルをいきなり買う必要もありません。その差額で、足元を支えるバドミントンシューズにお金をかけたほうが、結果としてフットワークが軽くなり、より早く上達できるはずです。
まとめ:自分に合った一本でコートへ出よう
バドミントンラケットの値段は、あなたの「快適さ」と「可能性」への投資です。
- 予算重視でも、最低限「フルカーボン」を選ぶ。
- 重さは「4U」を基準に。
- 最初は1万円前後のモデルからスタート。
この3点さえ守れば、大きな失敗はありません。自分の相棒となる一本を見つけて、最高のバドミントンライフをスタートさせてください。
「どのモデルが自分に合うかさらに詳しく知りたい」という方は、ぜひ一度ショップで実際に握ってみるか、チームの仲間にアストロクスやナノフレアシリーズを試打させてもらうのが一番の近道ですよ。


コメント