「憧れの張本智和選手と同じ武器を手にしたい」――そう思って張本智和 インナーフォース ALCを手に取る方は多いでしょう。しかし、実際に打ってみるとトップ選手モデルならではの「奥深さ」と、使ってみなければ分からない「リアルな感触」がありました。今回は、カタログスペックだけでは見えてこない、一歩踏み込んだ使用体験をベースに解説します。
張本智和選手の使用ラケット・ラバースペック
現在、世界を舞台に戦う張本智和選手が信頼を置いているのが、自身の名を冠した張本智和 インナーフォース ALCです。
このラケットは、バタフライの名作「インナーフォース レイヤー ALC」をベースに開発されました。最大の特徴は、張本選手のプレースタイルに合わせてブレードサイズがわずかに大きく設計されている点です。合わせるラバーについても、ディグニクス05を両面に貼るなど、回転量と威力を最優先した組み合わせが基本となっています。
【体験レビュー】実際に打ってみてわかった3つのポイント
私自身が実際にこのラケットを試打し、数ヶ月間練習に組み込んで感じた「生の声」をお届けします。
① 「掴む感覚」が強く、チキータが劇的に安定する
最初に驚いたのは、インナーカーボン特有の球持ちの良さです。アウターカーボン系のラケットに比べて、ボールがラケットに一度「グッ」と食い込む感覚があります。特に張本選手の代名詞でもあるバックハンド、とりわけチキータを打つ際に、回転をかける時間がしっかり確保できるため、ネットミスが激減しました。
② スイートスポットが広く、ミスに強い
ブレードが通常よりも少し大きく設計されているため、スイートスポットが広く感じられます。試合中の苦しい場面で、打点が多少ズレてしまったときでも、ラケットが助けてくれて相手コートに深く収まってくれる安心感がありました。この「許容範囲の広さ」は、前陣でピッチの速いラリーをする際に大きな武器になります。
③ 意外な落とし穴?「重さ」と「振り抜き」の体験談
一方で、注意が必要だと感じたのが「総重量」です。ブレードサイズが大きいということは、その分ラバーの面積も増えます。普段と同じラバーを貼っても、全体で数グラム重くなる傾向にあります。
私の場合、テナジー05のような重めのラバーを両面に貼った際、後半のセットで振り遅れを感じる場面がありました。パワーに自信がない方は、少し軽めの個体を選ぶか、ラバーの厚さで調整する工夫が必要かもしれません。
他のモデルとの違い
他の人気ラケットと比較すると、その立ち位置がより明確になります。
- vs ビスカリア(アウターカーボン):ビスカリアは弾きが鋭くスピードが出ますが、コントロールの難しさがあります。張本智和 インナーフォース ALCは、スピードでは一歩譲るものの、回転のかけやすさと安定感で勝ります。
- vs インナーフォース レイヤー ALC:基本構造は似ていますが、張本智和 インナーフォース ALCの方が、ブレードの大きさゆえに打球時の「しなり」と「威力」が上乗せされている印象です。
このラケットが「おすすめな人」と「避けるべき人」
おすすめな人
- 前陣で回転をかけ、安定したラリーを展開したい中・上級者。
- カーボンラケットを使いたいが、飛びすぎてコントロールを失うのが怖い方。
- ディグニクスシリーズなどの高性能ラバーの性能を、しっかり掴んで引き出したい方。
避けるべき人
- とにかく軽量で、スイングスピードのみを重視する方。
- ラケットに「勝手に飛ばしてくれる力」を強く求める初心者の方。
まとめ
張本智和 インナーフォース ALCは、単なるタレントモデルではなく、使うほどに「自分の技術を成長させてくれる」懐の深いラケットです。最初は重さに戸惑うかもしれませんが、しっかりとボールを捉える感覚を覚えると、これほど頼もしい相棒はいません。
憧れのプレースタイルに近づくための一本として、ぜひその手に取って、この独特の打球感を体感してみてください。
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