「バドミントンのラケットって、名前が複雑すぎてどれを選べばいいか分からない…」そう感じたことはありませんか?実は、ラケットの名称(シリーズ名)には、そのラケットが持つ「性格」がそのまま現れています。
私はこれまで15年以上、初心者から競技者レベルまで様々なラケットを使い込んできました。時には「有名選手と同じ名前だから」という理由だけで選んで、手首を痛めて後悔したこともあります。そんな私の苦い経験と、実際にコートで数千発打ち込んできたリアルな感触を元に、今選ぶべきラケットの正体を徹底解説します。
主要ブランドのラケット名称とシリーズの「正体」
まずは、主要メーカーが展開しているシリーズ名を見ていきましょう。ここを理解するだけで、カタログのスペック表を見る時間が半分に減ります。
ヨネックス(YONEX)
世界シェアNo.1のヨネックスは、名称によって役割がはっきり分かれています。
- ASTROX(アストロクス): スマッシュの威力を追求した「攻撃型」。実際に手に取ると、ヘッドがずっしりと重く、遠心力を利用してシャトルを叩き潰すような感覚が得られます。
- NANOFLARE(ナノフレア): 振り抜きの速さに特化した「スピード型」。初めて振った時、あまりの軽さに空を切るような感覚に驚きましたが、ダブルスの速い展開ではこれ以上の武器はありません。
- ARCSABER(アークセイバー): 狙ったところに運ぶ「コントロール型」。シャトルが面に一瞬吸い付くような独特のホールド感があり、ネット際での繊細なヘアピンが面白いように決まります。
ミズノ(MIZUNO)
日本人の体格や感覚に寄り添った設計が魅力です。
- FORTIUS(フォルティウス): パワー伝達に優れたシリーズ。
- ALTIUS(アルティウス): 柔らかな打球感で、肘や肩への負担が少ないのが特徴です。
【体験レビュー】実際に使って分かった「名称」以上の違い
カタログの「中級者向け」という言葉だけでは分からない、現場のリアルをお伝えします。
「アストロクス」の重厚感は、諸刃の剣?
私がASTROX 88 D Proを使い始めた時、確かにスマッシュの威力は格段に上がりました。しかし、練習の後半で疲れが見え始めると、そのヘッドの重さが手首への負担に変わりました。パワーに自信がない方が「名称の格好良さ」だけで選ぶと、私のようにサポーターのお世話になるかもしれません。
「ナノフレア」で見えたレシーブの新境地
一方で、NANOFLARE 800に変えた時期は、今まで触るのが精一杯だった強打が、手首の返しだけでスパンと相手のコート奥へ返るようになりました。「弾きの良さ」という抽象的な表現は、実際に打ってみると「乾いた音と共にシャトルが消える感覚」に近いものです。
失敗しない選び方のステップ
1. 自分の「気持ちいいショット」を思い出す
「力強いスマッシュで決めたい」ならヘッドヘビー系(アストロクス等)、「レシーブで粘って相手を翻弄したい」ならヘッドライト系(ナノフレア等)を選んでください。自分の性格とラケットの名称が一致した時、上達のスピードは3倍になります。
2. 重さ(U)とグリップサイズ(G)を軽視しない
名称と同じくらい重要なのが「4U」や「5U」といった重さの単位です。最近のトレンドは「4U(平均83g)」です。かつて主流だった「3U」は、現代のハイスピードなバドミントンでは少し重く感じることが増えています。私はあえて5Uの超軽量モデルを使うこともありますが、長時間の練習でも集中力が切れないというメリットは計り知れません。
3. シャフトの「しなり」を体感する
シャフトが「硬い」ラケットは、スイングスピードが速い人が使えば最強の武器ですが、そうでない場合はただの「木の棒」に感じてしまいます。まずは「中等度(Medium)」の硬さから入るのが、遠回りに見えて一番の近道です。
まとめ:あなたの相棒になる「名前」は見つかりましたか?
ラケットの名称は、単なる記号ではありません。それはメーカーが込めた「どんなプレイをしてほしいか」というメッセージです。
最初はARCSABER 11 Proのような、癖のないコントロールモデルから始めて、自分のスタイルが攻撃寄りなのか守備寄りなのかを見極めていくのが最も失敗の少ない方法です。
道具にこだわると、体育館に行くのが楽しみになります。あなたが最高の一本に出会い、コートで最高の笑顔になれることを応援しています!


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