「なぜ、あんなに軽々とボールを操れるんだろう?」
テニスやバドミントンを始めたばかりの頃、誰もが一度は抱く疑問です。コートの隅でリフティングを100回、200回と続ける先輩の姿を見て、私も「まずは形から!」と意気込んで挑戦しました。しかし、現実は甘くありません。1回打てばボールはあさっての方向に飛んでいき、拾いに行く時間の方が長い……。そんな「リフティング挫折組」だった私が、試行錯誤の末に100回の大台を突破し、ショットの精度まで劇的に変えた経験をベースに、上達の極意を公開します。
なぜラケットリフティングが重要なのか?得られる3つの効果
初心者が「ただの遊びでしょ?」と軽視しがちなリフティングですが、実はテニスやバドミントンの「基礎のすべて」が詰まっています。
- ラケットコントロールの向上:自分の手のようにラケットを扱えるようになると、とっさのボールにも面が反応するようになります。
- 動体視力と集中力の強化:小さなボールやシャトルを凝視し続けることで、試合中のボールの見え方が変わります。
- スイートスポットの感覚を養う:一番飛ぶ場所、いわゆる「芯」に当てる感覚を体が覚えます。
【体験談】リフティングが3回で終わっていた私の「転機」
私が最初にリフティングを始めた時は、必死にラケットを「振って」いました。しかし、これこそが最大の落とし穴。腕を大きく動かせば動かすほど、打点は不安定になり、数回でボールを落としてしまいます。
ある日、コーチから「ラケットは動かさない。ボールの重みを受け止めるだけだよ」とアドバイスをもらいました。その日から意識をガラリと変え、膝を軽く柔らかく使い、クッションのようにボールを受け止める練習を繰り返しました。すると、あんなに暴れていたボールが、まるでラケットに吸い付くように安定し始めたのです。
1週間後には30回、1ヶ月後には100回。この頃には、ラリー中のミスも驚くほど減っていました。特にテニスラケットの面作りが安定したことで、ボレーの精度が格段に上がったのを今でも覚えています。
種目別・上達を早めるためのポイント
リフティングは種目によって意識するポイントが少し異なります。
テニス(ラケッティング)
テニスボールは重みがあるため、手首だけで操作しようとするとすぐに痛めてしまいます。肘や手首を固定し、膝の屈伸を使って「体全体でリズムを取る」のがコツです。
バドミントン(シャトルリフティング)
バドミントンシャトルは空気抵抗を受けやすいため、落ちる直前の減速に惑わされないことが重要です。フォアハンドとバックハンドを交互に使う練習をすると、実戦でのグリップチェンジが驚くほどスムーズになります。
卓球
狭い範囲での精密な動きが求められます。卓球ラケットの角度をコンマ数ミリ単位で調整する意識を持ち、まずは顔の高さで一定に保つ練習から始めましょう。
続かない人の共通点と改善策
もし、あなたが「どうしても10回以上続かない」と悩んでいるなら、以下の3点を確認してみてください。
- 力みすぎている:グリップを全力で握っていませんか?卵を握るような柔らかさで持つと、微調整が効くようになります。
- 視点が定まっていない:当たる「瞬間」を最後まで見ていますか?意外と当たる直前に視線が外れていることが多いものです。
- 面が地面と水平でない:無意識に面が斜めになっていると、ボールはどんどん遠くへ逃げていきます。常に「真上」に上げるイメージを徹底しましょう。
飽きずに続けられる!レベル別練習メニュー
上達を加速させるために、私は次のようなステップで練習していました。
- レベル1(安定):まずは利き手で、同じ高さ(自分の目線)に50回連続で上げる。
- レベル2(変化):フォア面とバック面を交互に使う。
- レベル3(制御):高いボールと低いボールを交互に打ち分ける。
- レベル4(応用):歩きながら、またはラケットのフレーム(エッジ)を使ってリフティングする。
まとめ:毎日の5分がコートでの自信に繋がる
リフティングは、広いコートも相手も必要ありません。たった5分、自宅の庭やガレージで続けるだけで、あなたの「打球感覚」は確実に研ぎ澄まされていきます。
最初は3回しかできなくても、10回、30回と記録を更新していく過程は、最高に楽しいものです。その自信は必ずコートの上で、あなたの力強い味方になってくれます。さあ、今日からラケットを手に取ってみませんか?
次は、利き手ではない「逆の手」でのリフティングにも挑戦してみてください。さらに深い感覚の世界が見えてくるはずですよ。


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