「チームのロゴを新しくしたいけれど、ラケットのイラストを入れると古臭く見えないかな?」「ガットの網目まで再現すべき?」そんな悩みを抱えていませんか。
ロゴは単なるマークではなく、プレイヤーの士気を高め、対戦相手にブランドのアイデンティティを伝える重要なツールです。今回は、私自身がテニススクールの立ち上げや部活動のユニフォーム刷新に携わった際の泥臭い失敗談を交えながら、長く愛されるラケットロゴの作り方を徹底解説します。
ラケットロゴが持つ「イメージ」と役割
テニス、卓球、バドミントン。どの競技においても「ラケット」は体の一部とも言える相棒です。ロゴにラケットを組み込む最大のメリットは、一目で「何の集団か」が伝わる直感性にあります。
しかし、ただラケットを描けばいいわけではありません。例えば、ヨネックスのような世界的ブランドは、文字の並びや色の配色だけでラケットの力強さを表現しています。初心者が陥りがちなのは、ラケットの細部を忠実に描きすぎて、ロゴとしての「力強さ」を損なってしまうパターンです。
【体験談】オリジナルのラケットロゴを作ってみた結果
私が以前、社会人サークルのためにロゴを自作した際の話です。最初は「本物志向がいい!」と意気込み、ラケットのフレームの厚みから、ガットが交差する網目まで細かくデザインしました。パソコンの画面上では、それはもうプロ顔負けの仕上がりに見えたのです。
ところが、そのロゴをTシャツの胸元にプリントした際、悲劇が起きました。細かすぎるガットの線がインクで潰れ、遠目で見るとラケットではなく「汚れた丸い塊」にしか見えなかったのです。さらに、刺繍でキャップを作ろうとした際には、業者から「この細かさは再現不可能です」と断られてしまいました。
この失敗から学んだのは、ロゴにおけるラケットは**「記号化」**すべきだということです。
別のケースでは、ジュニアチームのロゴに「ラケットとボールがぶつかり、火花が散っているシルエット」を採用しました。あえてラケットの網目を一切描かず、力強いアウトラインだけにした結果、小さなスポーツバッグのタグに印字しても抜群の視認性を誇り、子供たちからも「強そう!」と大好評でした。
失敗しないためのデザイン3ステップ
実体験から導き出した、失敗しないための手順がこちらです。
1. 競技の特性を抽出する
スピード感を重視するバドミントンなら、ラケットを斜めに傾けて流線型を意識する。パワーを象徴するテニスなら、フレームを太めに設定する。まずは自分たちのプレースタイルを言葉にすることから始めましょう。
2. 「引き算」でシンプルさを追求する
MacBookやiPadでデザインを確認する際は、必ず画像を数センチ単位まで小さく表示してみてください。そのサイズでも「ラケットだ」と認識できれば合格です。ガットは3〜4本の線で表現するか、いっそ塗りつぶしてしまうのがコツです。
3. 配色の心理学を活用する
情熱の赤、誠実な青、そしてテニスでいえば伝統の白。スポーツブランドとしてどのような印象を持たれたいかによって色を選びます。迷ったときは色見本帳を眺めるのも良いですが、まずは「白背景でも黒背景でも映えるか」を基準に2色以内でまとめるのが賢明です。
ロゴ作成の第一歩を踏み出す方へ
自分で描くのが難しい場合は、ペンタブレットを使ってラフを描き、それをプロのデザイナーに清書してもらうのが近道です。その際は「このロゴを将来的にタオルや記念品にも展開したい」と一言添えるだけで、汎用性の高いデザインを提案してもらえます。
ラケットロゴは、あなたの情熱を形にするものです。私の失敗を反面教師にして、ぜひ10年経っても色褪せない、最高の相棒(ロゴ)を誕生させてください。


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