「バキッ」という、乾いた嫌な音。テニスのラリー中やバドミントンのスマッシュ時、愛用していたラケットが割れた瞬間のあの絶望感は、競技者なら誰しも一度は経験があるはずです。頭が真っ白になり、手元に残る不自然な感触。昨日まで相棒だったラケットがただの「折れたカーボン」に変わる瞬間は、本当につらいものです。
この記事では、ラケットが割れてしまった実体験をベースに、修理は可能なのか、なぜ割れてしまったのか、そして次に進むための判断基準について、包み隠さずお伝えします。
現場で起きた「ラケットが割れる」リアルな瞬間
私自身、これまで数本のラケットを天国へ送ってきました。最もショックだったのは、奮発して購入したばかりのヨネックス テニスラケットをダブルスの接触で折ったときです。
よくある「割れるシチュエーション」体験談
- ダブルスのお見合い: センターに上がったチャンスボール。「俺が!」と踏み出した瞬間、ペアのラケットと激突。火花が見えるような衝撃と共に、フレームが歪みました。
- 「いつの間にか」のヒビ: 前回の練習では異常がなかったのに、バッグから出したらヒビが入っていたケース。実は車内の高温や、移動中のわずかな圧迫が原因だったりします。
- フレームショットの積み重ね: 下手くそと言われればそれまでですが、スイートスポットを外した強打を繰り返すうちに、グロメット付近からジワジワと陥没していきました。
その傷、本当に割れてる?見分け方のコツ
「もしかして塗装が剥げただけかも」と淡い期待を抱く気持ち、よく分かります。私も爪でカリカリ擦りながら必死にそう信じようとしたことが何度もあります。
- コインで叩いて音をチェック: フレームをコインで軽く叩いてみてください。正常な場所は「コンコン」と高い音がしますが、内部で割れている場所は「ベチッ」という鈍い音がします。
- ストリング(ガット)を張る時の異音: ショップで張り替えを頼む際、マシンにセットしてテンションをかけた瞬間に「ピキッ」と音がしたらアウトです。
- しなりを確認: フレームを軽く手で押した際、不自然にたわんだり、異音がしたりする場合は、内部のカーボン繊維が断裂しています。
ぶっちゃけ、修理してまで使うべきか?
「思い出があるから直したい」「安く済むなら」と修理業者を探す方も多いでしょう。最近はカーボン補修キットや専門の修理業者も存在します。しかし、何本もラケットを潰してきた経験から言うと、競技として続けるなら「買い替え」一択です。
修理を勧めない理由
修理をすると、その部分だけカーボンの厚みや強度が変わります。当然、重量バランスも崩れますし、何より「いつまた折れるか分からない」という不安を抱えながらフルスイングするのは、プレーの質を著しく下げます。
一方で、どうしても直したい場合は以下の点に注意してください。
- 打球感の変化: 以前と同じ感覚で打てることはまずありません。
- コスト: 1万円程度の修理費を払うなら、型落ちのバドミントンラケットを新品で探したほうが経済的な場合が多いです。
次の相棒を守るためにできること
新しいラケットを手に入れたら、二度と同じ悲劇を繰り返さないための対策をしましょう。
- エッジガードの装着: 塗装剥げを防ぐだけでなく、地面との接触時の衝撃をわずかでも和らげてくれます。
- 保管場所の徹底: 夏場の車内は厳禁です。ラケットバッグに断熱シートが入っているタイプを選ぶのも賢い選択です。
- テンション設定を見直す: フレームの限界を超えた高テンションは、寿命を縮める最大の要因です。
最後に:ラケットの死を無駄にしない
ラケットが割れたのは、あなたがそれだけ熱心にボールを追い、全力でプレーした証でもあります。道具はいつか壊れるもの。もしお使いのテニスバッグの中で愛機が眠っているなら、感謝を伝えて新しい一歩を踏み出しましょう。
新しいラケットを握った時のあの高揚感は、折れた悲しみを上書きしてくれるはずです。次はどのモデルにしますか?最新のウィルソン ラケットをチェックして、コートに戻る準備を始めましょう。


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