テニスショップの棚に並ぶ、同じデザインのラケットたち。しかし、よく見ると片方には「TOUR(ツアー)」、もう片方には「GAME(ゲーム)」の文字。
「見た目は同じなのに何が違うの?」「自分にはどっちが合っているんだろう?」と迷ってしまう方は少なくありません。実は、この選択を間違えると「重すぎて腕が痛い」「飛びすぎてコートに収まらない」といった失敗に直結します。
今回は、数多くのラケットを試打してきた筆者の体験談を交えながら、スペック表だけでは分からない「打球感」や「使い心地」のリアルな違いを徹底解説します。
そもそも「TOUR」と「GAME」の正体とは?
多くのメーカー(特にBabolat(バボラ)やHEAD(ヘッド)など)は、同じデザインで複数のスペック展開をしています。
- TOUR(ツアー): 競技者やハードヒッター向け。重厚感があり、自分の力でボールをコントロールしたい人向け。
- GAME(ゲーム): 初級〜中級者やエンジョイ勢向け。軽量で扱いやすく、ラケットの反発力でボールを飛ばしたい人向け。
この違いを、自動車に例えるなら「マニュアルのスポーツカー」か「オートマの軽快なコンパクトカー」か、というくらいの差があります。
実際に打ち比べて感じた「3つの決定的違い」
筆者が実際にBabolat ピュアドライブシリーズのツアーモデルとゲームモデルを持ち込み、コートで3時間打ち込みを行いました。その際に感じた生の声をお届けします。
1. 「自分の力」が必要か、「ラケットの力」を借りるか
まず驚いたのは、ボールの飛び方です。
ツアーモデルは、しっかり体幹を使ってスイングしないと、ボールがネットにかかりがちでした。しかし、スイートスポットで捉えた時の「ズドン!」という重い打球は快感そのもの。
一方でゲームモデルは、軽く合わせるだけでボールが面白いように深くまで飛んでくれます。ボレーの時も、ラケットをセットしておくだけで弾き返してくれるので、守備範囲がグッと広がった感覚がありました。
2. 手に伝わる情報の「鮮明さ」
打球感(フィーリング)も全く別物です。
ツアーモデルは、ボールがガットに食いつく感覚が手に取るように分かります。「今、少しスピンをかけすぎたな」といった微細なフィードバックがあるため、上達志向の方にはこれ以上ない武器になります。
対してゲームモデルは、衝撃吸収性が高く、マイルドな打ち心地です。不快な振動が少ない分、長時間プレーしても「腕が疲れた」と感じにくいのがメリットだと感じました。
3. 取り回しの良さと「振り抜き」
重さの差(約20g〜30g)は、試合の終盤に効いてきます。
ツアーモデルはスイングスピードが上がると強烈な球になりますが、足が止まってくると途端に「重たい鉄板」のように感じてしまいました。
ゲームモデルは、どんな体勢からでもシュパッと振り抜けるため、ダブルスのポーチなど咄嗟の動きでその恩恵を強く感じました。
あなたはどっち?失敗しないためのチェックリスト
私の体験から導き出した、後悔しないための判断基準がこちらです。
「TOUR」を選ぶべきなのはこんな人
- 学生時代から部活でガッツリ打っており、筋力がある
- テニス 練習機などで日々スイングを磨いている競技志向
- 「ラケットが飛びすぎてアウトするのが怖い」と感じている
「GAME」を選ぶべきなのはこんな人
- 週末に楽しくダブルスをプレーする社会人
- 軽い力でスピーディーなボールを打ちたい女性やジュニア
- 怪我を予防しながら、楽にテニスを楽しみたい
最後に:迷ったら「楽な方」を選ぶのがテニスのコツ
多くの人が「かっこいいから」「プロが使っているから」という理由でツアーモデルを選びがちですが、実は「自分にとって少し軽いかな?」と感じるゲームモデルの方が、結果的に良いパフォーマンスを発揮できることが多いのです。
もしあなたがYONEX EZONEのような人気シリーズで迷っているなら、まずは自分の現在のスイングスピードを冷静に見つめてみてください。
「TOUR」で力強い一撃を狙うか、「GAME」で軽快にコートを駆け回るか。この記事が、あなたの最高の相棒選びの参考になれば幸いです。
次に行うステップとして、あなたが気になっている具体的なラケット名を教えていただければ、そのモデル独自の「TOUR」と「GAME」の詳細なスペック比較を作成することも可能ですが、いかがでしょうか?


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