テニスのプレー中、なんだかラケットが滑る、あるいは握った瞬間に違和感がある……。そんな悩みを感じたことはありませんか?実はその原因、グリップテープの劣化や「巻き方の甘さ」にあるかもしれません。
私自身、テニスを始めたばかりの頃は「ただ巻けばいい」と思っていました。しかし、ベテラン選手から「巻き方ひとつで打球感が変わる」と教わり、実際にコツを掴んでからは、驚くほどショットが安定するようになったのです。
今回は、初心者の方でも失敗せずに、まるでショップ店員が巻いたような美しい仕上がりを実現するための、実体験に基づいたテクニックを伝授します。
1. 準備:まずは「最高の土台」を作る
新しいテープを巻く前に、まずは準備を整えましょう。
- 新しいオーバーグリップテープ: 私はいつも手に吸い付くような感覚が欲しいため、ヨネックス ウェットスーパーグリップを愛用しています。
- ハサミ: 最後にテープを斜めにカットして、末端を綺麗に仕上げるために必須です。
- ウェットティッシュ: これは私の経験から学んだ隠れた必須アイテム。古いテープを剥がした後の元グリップ(リプレイスメントグリップ)には、古いテープのカスやベタつきが残っています。これを拭き取るだけで、新しいテープの密着度が格段に上がります。
2. 実践!シワを作らない「究極の4ステップ」
ここからは具体的な巻き方です。一見簡単そうに見えますが、細かな「指先の力加減」が仕上がりを左右します。
ステップ1:起点作り(ここが最重要!)
まず、テープの細くなっている方から巻き始めます。エンドキャップの底から少しはみ出すくらいの位置にセットし、左手でしっかり押さえながら、まずは一周させます。
【体験談】 最初の1周目は、自分でも「少し強いかな?」と思うくらいの力で引っ張りながら重ねてください。ここが緩いと、プレー中の激しい動きでテープが根元からズレてしまいます。
ステップ2:角度をつけて「斜め下」へ
1周巻けたら、そこからは少しずつ下にずらしていきます。目安は、前のテープを2〜3mm程度重ねる感覚です。
重ねる幅が広すぎるとテープが足りなくなりますし、狭すぎると隙間から元グリップが覗いてしまいます。私はいつも「ロゴの文字が半分隠れるくらい」を目印にしています。
ステップ3:角(カド)を攻略する
グリップの八角形の「角」の部分を通過する時、テープが浮きやすく、シワになりやすいポイントです。
【コツ】 角を通る瞬間にグッとテープを伸ばすと、素材の伸縮性で角にピタッとフィットします。
ステップ4:最後の仕上げ(斜めカット)
巻き終わりに到達したら、そのままだと段差ができてしまいます。ここでハサミの出番です。
巻き終わりのラインに合わせて、テープを斜めにカットしましょう。こうすることで、最後に留めテープ(エンドテープ)を巻いた時、表面がフラットになり、握った時に指に当たりません。
3. 失敗から学んだ「やってはいけない」3つの注意点
数多くのグリップを巻き直してきた中で、私が犯した失敗を共有します。
- 巻き方向のミス(利き手の問題):右利きの人は、ラケットを立てて上から見た時に「時計回り」に巻くのが正解です。左利きの方はその逆になります。これを知らずに逆方向に巻くと、スイングした時に指の力でテープが「めくれる」方向に力がかかり、すぐに剥がれてしまいます。
- 引っ張りすぎに注意:ウィルソン プロオーバーグリップのような極薄タイプの場合、あまりに全力で引っ張りすぎると、テープが伸び切ってクッション性が死んでしまいます。「適度な張り」を見つけるのが上達の近道です。
- エンドテープの過信:付属のエンドテープは粘着力が弱いことがあります。私は剥がれを防ぐために、下地にニチバン ビニールテープを1周巻いてから、その上に装飾用のエンドテープを貼るようにしています。これで激しい練習でも絶対に剥がれません。
4. 快適さを保つための交換タイミング
「まだ使える」と思ってボロボロのテープを使っていませんか?
私は以前、古くなったテープを使い続けて、試合の勝負どころで手が滑り、ラケットを飛ばしてしまった苦い経験があります。
- 表面がツルツルしてきた
- 色が黒ずんできた
- 端がめくれてきた
これらはすべて交換のサインです。目安としては、週1回のプレーで1ヶ月、夏場なら2週間に一度は交換するのが理想的です。常にボウブランド グリップテープ 30本入りのような大容量パックをバッグに忍ばせておけば、いつでも最高のコンディションでコートに立てます。
まとめ
自分でグリップテープを巻く時間は、ラケットに魂を込めるような、大切な準備の時間です。最初は少し時間がかかるかもしれませんが、自分で巻いた「最高にフィットするグリップ」は、あなたのプレーを必ず支えてくれます。
さあ、次の練習の前に、新しいテープに巻き替えてみませんか?そのひと手間で、コートに立つワクワク感が何倍にも膨らむはずです。


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