卓球を始めたばかりの方や、そろそろ中級者向けの道具にステップアップしたいと考えている方にとって、道具選びの最大の悩みは「予算と性能のバランス」ではないでしょうか。特にカーボン入りの特殊素材ラケットともなれば、定価で2万円を超えることも珍しくありません。
そこで選択肢に入ってくるのが「在庫処分品」や「型落ちモデル」です。私自身、これまで数多くのラケットを試してきましたが、実は現在メインで使っているのも数年前に在庫処分で手に入れた一本です。今回は、安く手に入れるためのコツと、実際に使ってみて分かったメリット・デメリットを、実体験ベースで詳しくお伝えします。
なぜ「在庫処分」の卓球ラケットが狙い目なのか
結論から言うと、卓球ラケットは他のスポーツ用品に比べて「型落ちによる性能劣化」が極めて少ないアイテムだからです。
1. 性能の進化が緩やか
例えばスマートフォンなら1年前のモデルは「古い」と感じますが、卓球のラケット(木材やカーボン)の構造は、数年で劇的に変わることはありません。プロ選手でも、あえて10年以上前のモデルを愛用し続けているケースがあるほどです。
2. ハイエンドモデルが初心者価格で手に入る
インナーフォース レイヤー ALCのような名作でも、稀に在庫入れ替えやパッケージ変更でセールにかかることがあります。初心者がいきなり定価で買うには勇気がいる価格ですが、在庫処分なら入門用ラケットに少し予算を足すだけで、一生モノの性能が手に入ります。
【実体験】在庫処分品を買って感じた「良かったこと」と「後悔したこと」
私が実際に大手ショップのワゴンセールやオンラインの在庫処分で購入した際のリアルな感想を共有します。
良かったこと:圧倒的なコストパフォーマンス
以前、コルベルの在庫処分品を通常より4割近く安く購入しました。浮いた予算で、普段なら手が出ないテナジー05などの高性能ラバーを両面に貼ることができ、結果として「低価格なのにプロに近い打球感」を実現できました。これは予算が限られている学生さんや社会人プレーヤーにとって、最大のメリットだと言えます。
後悔したこと:重量の選択肢がなかった
在庫処分品は、いわば「残り物」です。卓球ラケットは木製品のため、同じ製品でも1本ずつ重さが数グラム異なります。私が購入したときは、自分の理想より5gほど重い個体しか残っていませんでした。「安さ」に負けて購入しましたが、やはり数時間の練習では手首への負担が気になり、結局ラバーを軽いもの(ヴェンタス エキストラなど)に変えて調整する羽目になりました。
失敗しないためのチェックリスト
在庫処分品を狙う際、ここだけは確認してほしいポイントをまとめました。
- ラバー付きモデルは製造時期を確認ラケット単体(ブレード)なら保管状況が悪くない限り劣化しません。しかし、ラバー貼り上げ済みラケットが在庫処分されている場合は注意が必要です。ゴムの部分が酸化して白っぽくなっていたり、弾力が失われていたりすることがあります。
- グリップの形状(FLかSTか)在庫処分で安くなっている理由は「人気のないグリップ形状だから」という場合が多いです。自分の握り方に合わないものを安さだけで選ぶと、上達の妨げになります。
- 重量を問い合わせるネットショップで購入する場合、可能であれば「在庫の重量」を問い合わせてみましょう。85g前後が一般的ですが、極端に重いもの(90g以上)は振り抜きにくいため注意が必要です。
賢く探す!おすすめの入手ルート
- 大型連休・決算期のショップ巡り3月や9月の決算期には、バタフライやニッタクなどの人気メーカー品が棚卸しのために特価になるケースが多いです。
- オンラインのアウトレットコーナー大手の卓球専門店サイトには、必ずと言っていいほど「在庫処分・アウトレット」のカテゴリが存在します。定期的にチェックしておくと、スワットのようなベストセラー品が信じられない価格で出ていることがあります。
まとめ
卓球ラケットの在庫処分品は、賢く選べば「最強の武器」になります。最新モデルという所有欲よりも、実質的な性能とコストのバランスを重視するなら、これほど賢い買い物はありません。
まずは水谷隼 ZLCのような憧れのモデルがセールにかかっていないか、宝探し感覚でチェックしてみることから始めてみてはいかがでしょうか。浮いたお金で、次はぜひ「良いシューズ」や「吸汗性の高いウェア」にもこだわってみてください。プレーの質がさらに向上するはずです。


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