「今のグリップ、自分に合っているのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?テニスにおいて、手とラケットをつなぐ唯一の接点であるグリップテープは、ストリング以上にショットの質を左右する消耗品です。
初心者の方は「どれも同じだろう」と思いがちですが、実は種類によって打球感やコントロール性能が劇的に変わります。今回は、私が数十年間の競技生活で何百本と巻き替えてきた経験をもとに、各タイプの特徴と「本当に選ぶべき一本」の見極め方を詳しく解説します。
1. 2大勢力「ウェット」vs「ドライ」どっちを選ぶべき?
グリップテープ選びの第一歩は、この2つの質感の違いを理解することから始まります。
吸い付くようなフィット感の「ウェットタイプ」
最も一般的で、多くのプレーヤーが使用しているのがこのタイプです。表面がしっとりとしており、指先に吸い付くような高い摩擦力が特徴です。
- 実際の使用感: 握力が弱めの人でも、軽い力でラケットが安定します。私は冬場の乾燥する時期、手がカサカサしてラケットが抜けそうになるときに必ずこれを選びます。
- 注意点: 汗をかきすぎると表面に膜が張ったようになり、急に「ヌルッ」と滑ることがあります。
- 定番の商品: 王道中の王道といえばヨネックス ウェットスーパーグリップです。迷ったらこれを選んでおけば間違いありません。また、ツアープロの愛用者が多いウィルソン プロオーバーグリップは、薄さと耐久性のバランスが絶妙です。
サラリと汗を逃がす「ドライタイプ」
和紙のような独特のサラサラ感があるタイプです。吸汗性が非常に高く、汗を吸うことで逆にグリップ力が増すという特性を持っています。
- 実際の使用感: 夏場のハードな練習や、緊張で手汗をかく試合中に真価を発揮します。「ウェットだと手が滑ってバックハンドが面ブレする」という悩みは、ドライに変えるだけで一発解決することが多いです。
- 注意点: 手が乾燥している状態で使うと、逆に滑りやすく、摩擦で指の皮が剥けやすいというデメリットもあります。
- 定番の商品: ドライ派の聖地とも言えるのがキモニー ラストドライグリップです。驚くほど汗を吸い取ってくれます。
2. 【体験談】さらにこだわりたい人のための「特殊形状」と「厚み」
基本的な質感のほかに、手の感覚を研ぎ澄ませるための要素が2つあります。
凸凹(デコボコ)加工・穴あきタイプ
テープの裏にクッション材の芯が入っており、巻くと表面に螺旋状の凹凸ができるタイプです。
- 実体験: 私は指の引っ掛かりを強く意識したい時期にゴーセン デコボコグリップを愛用していました。ボレーボレーなど、咄嗟のラケットワークが必要な場面で「指がどこにあるか」が明確に分かり、安心感が違います。
厚みのわずかな差が「打球感」を変える
標準的な厚みは0.6mm程度ですが、0.4mm〜0.5mmといった極薄タイプも存在します。
- 実体験: 自分のラケットの「グリップサイズ」を変えたくない、あるいは「ラケットの角」をしっかり感じたいときは、バボラ マイグリップのような薄いタイプを選びます。逆に、手が痛くなりやすい人やソフトな打球感を求めるなら、少し厚手のものを選ぶと衝撃を吸収してくれます。
3. 【結論】あなたにぴったりのグリップテープ診断
これまでの経験から、状況別に最適な選択肢をまとめました。
- 「とりあえず一番人気を使いたい」ならヨネックス ウェットスーパーグリップ。カラーバリエーションも豊富で、どんなラケットにも合います。
- 「手汗がひどくてラケットが飛んでいきそう」なら迷わずドライタイプのキモニー ラストドライグリップ。一度使うと、夏のウェットには戻れなくなります。
- 「手の平の感覚を繊細に保ちたい」プロ志向ならウィルソン プロオーバーグリップ。薄くて伸びが良く、シワなく綺麗に巻けるため、ダイレクトな打球感が得られます。
4. 最後に:巻き替えのタイミングを見逃さない
どんなに良いグリップテープでも、表面がテカテカしてきたり、色が剥げてきたりしたら寿命です。私は「3回練習したら巻き替える」というルーティンにしています。古いグリップを使い続けることは、タイヤの溝がない車でレースに出るようなものです。
グリップテープ お得用30本入りなどをストックしておき、常に最高のコンディションでコートに立ちましょう。道具へのこだわりは、必ずあなたのテニスを一段上のレベルへ引き上げてくれます。


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