「同じモデルのラケットを2本買ったのに、なぜか片方だけ重く感じる……」そんな違和感を覚えたことはありませんか?実は、テニスやバドミントン、卓球などのラケットには、工業製品ゆえの「個体差」が必ず存在します。カタログに記載されている数値はあくまで平均値であり、実物は±5g〜10g程度の幅があることも珍しくありません。
私自身、かつてテニスラケットを新調した際、スペックを気にせず購入して大失敗した経験があります。1本目が非常に扱いやすかったため、試合用のスペアとして全く同じモデルを買い足したのですが、実際に振ってみると明らかにヘッドが重く、30分プレーしただけで手首に違和感を覚えました。計測してみると、なんと1本目より8gも重かったのです。
この「わずかな差」が、試合の大事な場面での振り遅れや、ショットの精度のバラつきを生みます。だからこそ、こだわりのあるプレーヤーの間では「重量指定」での購入が常識となっているのです。
ラケットの個体差が生む「上達の壁」
多くのショップでは、在庫の中から希望の重量に近いものを選んでくれる「重量指定サービス」を行っています。これを利用する最大のメリットは、道具に対する「疑い」を消せることです。
特にバドミントンラケットのように軽量な道具ほど、数グラムの差はスイングスピードに直結します。以前、私がヨネックスのラケットを重量指定せずに購入した時は、スマッシュのタイミングが微妙にズレ続け、自分の技術不足なのか道具のせいなのか分からず、スランプに陥ったことがありました。しかし、重量とバランス(スイングウェイト)を揃えた2本を揃えてからは、「ミスをしたのは自分の技術のせいだ」と確信を持てるようになり、練習の質が劇的に向上しました。
失敗しないための「重量指定」注文のコツ
ネットショップで注文する際は、備考欄をフル活用しましょう。単に「軽いもの」と書くのではなく、以下のように具体的に伝えるのがポイントです。
- 「実測295g〜298gの間で、在庫の中で最も軽い個体を希望します」
- 「現在使用している個体が300gなので、可能な限り近い重量のものを探してください」
また、可能であればはかりを購入し、自分の「黄金スペック」を把握しておくことを強くおすすめします。自分が最も自信を持って振り抜ける重量を知ることは、上達への近道です。
最後に:道具へのこだわりがプレーを変える
ラケットの重量指定は、決して上級者だけの特権ではありません。むしろ、フォームを固めている最中の初中級者こそ、個体差による違和感に惑わされないよう、スペックを揃えるべきだと私は実体験から断言します。
次に卓球ラケットやテニスラケットを買い替える際は、ぜひ「重量指定」を試してみてください。手に馴染む「アタリ」の個体を手に入れた時の安心感は、あなたのプレーに必ず良い影響を与えてくれるはずです。


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