ソフトテニスの後衛プレイヤーにとって、ラケット選びは死活問題です。「もっと鋭いシュートを打ちたい」「でもコントロールも捨てたくない」そんな欲張りな悩みを抱える中高生や社会人プレイヤーの間で、いま最も熱い視線を浴びているのがジオブレイク 70Sです。
発売から少し時間が経ちましたが、いまだにコートで見かけない日はないほどの人気。今回は、実際に私がコートで数ヶ月使い倒して感じた「生の打球感」を中心に、なぜこのラケットが選ばれ続けているのか、その真実を徹底的に掘り下げていきます。
ジオブレイク 70Sの基本スペックとテクノロジー
まず、ヨネックスが誇るこのモデルの立ち位置を整理しましょう。ジオブレイクシリーズは、それまでの「弾き」重視だったエフレーザーとは対極にある「球持ち」と「回転」を極めたシリーズです。
スペック面では、全長690mm、バランスポイントは平均290mm。標準的な後衛用モデルの体裁を整えていますが、注目すべきは「ジャイロバーストシステム 2.0」と「サーボフィルター」の搭載です。これが、単なる「柔らかいラケット」で終わらせない、このラケット特有の個性を生み出しています。
【体験レビュー】実際に打ってみて感じた「3つの衝撃」
ここからは、私が実際にジオブレイク 70Sを手に取り、クレーコートとオムニコートの両方で打ち込んだリアルな感覚をお伝えします。
① 驚異の「吸い付くような球持ち」
最初に打った瞬間、「あれ、ボールが消えた?」と錯覚するほど、フレームにボールが深く食い込みます。ガットの上で一瞬ボールが止まるような感覚があるため、そこから自分の意思でコースを打ち分ける余裕が生まれます。シュートボールを打つ際も、ボールを力任せに叩くのではなく、ラケット全体で運ぶような感触が非常に心地よいです。
② 腕に響かない、雑味のない打球感
以前使っていたラケットでは、冬場のハードヒット時に肘への響きが気になっていましたが、ジオブレイク 70Sに変えてからはそれが激減しました。不快な振動がカットされ、ボールが芯を捉えた時の「情報」だけが手に伝わってくる。このクリアな感覚は、長時間の練習や連戦になる試合後半で大きな武器になります。
③ 逆襲を可能にする「振り抜きの鋭さ」
後衛で一番怖いのは、相手の速いボールに差し込まれること。しかし、このラケットはフレームの断面形状が工夫されているためか、スイングスピードが自然と上がります。追い込まれた状況からでも、鋭く振り抜くことで一気に逆転のパッシングショットを狙える。この「守りから攻めへの転換」のしやすさは、ジオブレイクならではの強みです。
ユーザーのリアルな口コミ・評判
周囲のプレイヤーにもジオブレイク 70Sの使用感を聞いてみました。
- 「ドライブの回転量が目に見えて増えた。ベースライン際でグンッと落ちるので、アウトだと思ったボールが入ってくれる。」(高校部活・後衛)
- 「打球感がマイルドなので、中学生が最初に持つ中上級者向けラケットとしても扱いやすいと思う。」(スクールコーチ)
- 「弾き系から乗り換えると、最初は少し球が飛ばないように感じるかもしれない。しっかり振り切れる人向け。」(社会人プレイヤー)
ネガティブな意見としては、やはり「弾きの速さ」を最優先する人には少し物足りないという声もありました。パチンと弾き返す感覚が好きな人は、エフレーザー系や後継のボルトレイジを検討すべきかもしれません。
他モデルとの比較:どっちを買うべき?
よく比較対象に上がるのが、前衛用のジオブレイク 70Vです。70Vは面安定性が高くボレーに特化していますが、ストロークの伸びに関しては圧倒的にジオブレイク 70Sに軍配が上がります。
また、旧モデルと比較すると、最新のジオブレイク 70Sはより洗練された「しなり」を感じます。ただ柔らかいだけでなく、復元力が速いため、粘った後の球の出が非常にスムーズになっています。
おすすめのガット(ストリング)セッティング
このラケットの特性を最大限に引き出すなら、ガット選びも重要です。
- 回転を極めたいなら: S-ファングを27〜29ポンドで。食いつきがさらに倍増します。
- スピードを補いたいなら: サイバーナチュラル シャープ。球持ちの中に、心地よい弾き感がプラスされます。
私はサイバーナチュラル スラッシュを28ポンドで張っていますが、ドライブの掛かりと弾きのバランスが最も取れていると感じています。
まとめ:ジオブレイク 70Sがおすすめな人
- しっかりとしたスイングでボールに回転をかけたい後衛プレイヤー
- 腕や肩に優しく、かつ威力のあるボールを打ちたい人
- コントロールを重視し、コースを狙い撃ちしたい人
ジオブレイク 70Sは、あなたのスイングを裏切らない、信頼できるパートナーになってくれるはずです。もし今、自分のストロークに限界を感じているなら、この「吸い付く感覚」を一度体感してみてください。テニスが、もっと楽しく、もっと自由になるはずです。


コメント