「バドミントンを始めよう!」と思い立ち、スポーツ用品店に足を運んだ時のあの感覚、今でも鮮明に覚えています。ズラリと並ぶラケットの山。どれも同じに見えるのに、値段は数千円から数万円までバラバラ。店員さんに聞こうにも、「シャフトの硬さが…」「バランスがヘッドヘビーで…」と言われ、頭の中はクエスチョンマークでいっぱいになりました。
結局、私は「なんとなく色がかっこいいから」という理由で、当時憧れていた選手モデルのヨネックス アストロクスシリーズの高級モデルを勢いで購入しました。しかし、これが大きな失敗の始まりだったのです。
この記事では、私のような失敗をあなたが繰り返さないよう、ラケットの構造を図解で解説しつつ、リアルな体験談に基づいた「本当に失敗しない選び方」をお伝えします。
1. 【図解】バドミントンラケットのパーツ名称と役割
まずは、ラケットの各部位の名前を整理しましょう。ここを知っておくだけで、カタログスペックが驚くほど読めるようになります。
- ヘッド(フレーム):シャトルを打つ輪っかの部分です。四角い形状のアイソメトリック型は、ミスヒットに強いのが特徴です。
- ストリング(ガット):網目状に張られた糸。これがないと打てません。
- シャフト:ヘッドとグリップをつなぐ細い棒。ここが「しなる」ことでシャトルを遠くへ飛ばします。
- ジョイント:ヘッドとシャフトの継ぎ目。最近はヨネックスなどの技術で、内部でしっかり固定され、ねじれを抑える構造になっています。
- グリップ(ハンドル):手が直接触れる部分。ここにグリップテープを巻いて太さや滑りやすさを調整します。
2. 失敗から学んだ「3つの基準」
初心者の頃の私は、スペックの意味を理解していませんでした。特に後悔した3つのポイントを深掘りします。
① 重さ(重量規格)のワナ
ラケットには「3U(約88g)」や「4U(約83g)」といった表記があります。数字が大きくなるほど軽くなります。
私は「重い方がスマッシュが速くなる」と信じて重いモデルを選びましたが、筋力が追いつかず、振るたびに手首を痛めてしまいました。結局、軽量ラケット 5Uクラスに変えた途端、面白いようにレシーブが上がるようになったのです。最初は「4U」か「5U」から始めるのが正解だと痛感しました。
② シャフトの硬さと「しなり」
上級者向けのラケットはシャフトが硬く設計されています。パワーがある人が振れば鋭い弾道になりますが、初心者が使うと「ただの鉄の棒」を振っているような感覚になり、シャトルが全く飛びません。
私が初めて「柔らかめ」のナノフレアシリーズを使った時、軽い力でシャトルがコートの奥まで飛んでいく感覚に感動しました。まずは自分の力を助けてくれる「柔らかめ」を選んでください。
③ ガットのテンション(張り強さ)
「パチーン!」という高い打球音に憧れて、初心者のくせに26ポンドという高テンションで張ったことがあります。結果、打球の衝撃がダイレクトに肘に響き、テニス肘のような痛みに悩まされることに。
初心者のうちは18〜20ポンド程度で十分です。低めのテンションはトランポリンのようにシャトルを飛ばしてくれるので、楽にプレーできます。
3. 最初に買うべき一本の結論
もし今の私が、過去の自分にアドバイスするなら迷わずこう言います。
「背伸びしてトップモデルを買うな。まずはオールラウンドなボルトリックの入門モデルか、操作性の良いゴーセン グラビタスの初心者向けを選べ」と。
バドミントンは、道具との相性がダイレクトにプレーに現れるスポーツです。まずは自分の手の一部のように扱える軽い一本を選び、基礎を固めること。それが上達への一番の近道です。
まずはショップでバドミントンラケットを実際に握ってみてください。その時、この図解の内容をちょっと思い出してもらえると嬉しいです。


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