「もっとボールを吸い付くように捉えたい」「最近、テニスをした翌日に肘や肩が重い」と感じることはありませんか?テニスラケット選びにおいて、スペック数値以上にプレーヤーの感覚を左右するのが「打感(打球感)」です。
特に「柔らかい」と表現されるラケットは、単にソフトなだけでなく、ボールをフェイス面で一瞬「ググッ」と掴むホールド感を与えてくれます。今回は、数多くのラケットを試打し、硬いポリガットからナチュラルまで張り替えて検証してきた経験をもとに、本当に打感が柔らかいラケットの魅力と選び方を、リアルな体験談を交えてお届けします。
なぜ「打感が柔らかい」ラケットが選ばれるのか?
テニスコートで1時間、2時間とプレーを続ける中で、ラケットの硬さはダイレクトに疲労へと繋がります。柔らかいラケットを選ぶ最大のメリットは、以下の3点に集約されます。
- 圧倒的なコントロール性能(ホールド感):ボールがストリングに接地している時間が長く感じられるため、狙ったコースへ「運ぶ」感覚が研ぎ澄まされます。
- 怪我の予防と疲労軽減:不快な高周波振動がカットされるため、テニス肘(テニスエルボー)に悩む方や、ジュニア、シニア層にも恩恵があります。
- タッチショットの精度向上:ボレーでのドロップショットや、追い込まれた時のスライスなど、繊細な力加減が必要な場面でラケットが助けてくれます。
【体験談】柔らかいラケットに変えて私に起きた3つの変化
私自身、かつては「弾きの良さ」を求めて黄金スペックの硬いラケットを使用していました。しかし、加齢と共に肘の違和感を覚え、柔らかいフレームに切り替えたところ、プレーの質が劇的に変わりました。
- 「ボレーが怖くなくなった」:速いパスが飛んできても、ラケットが衝撃を包み込んでくれるため、面が暴れず、足元へ沈めるボレーが安定するようになりました。
- 「スピンの質が変わった」:弾きが強いラケットは面を滑る感覚がありましたが、柔らかいラケットは一度ボールを「潰す」感覚があるため、より重厚な回転をかけられるようになりました。
- 「翌日の腕の張りが激減」:以前は試合後にアイシングが必須でしたが、衝撃吸収性の高いモデルにしてからは、3セットマッチを戦い抜いても腕が軽いです。
【タイプ別】本当に打感が柔らかいおすすめラケット10選
2026年現在の市場において、実際に打って「これは柔らかい!」と太鼓判を押せるモデルを厳選しました。
1. 究極の「しなり」を体感したいなら
しなり系ラケットの代名詞。クラシックな感覚を最新技術で再現しており、プロ選手にも愛用者が多い名機です。
2. 衝撃吸収とパワーの絶妙なバランス
「柔らかい=飛ばない」という常識を覆すモデル。振動吸収材が優秀で、嫌な振動を一切感じさせません。
- YONEX VCORE PRO(現PERCEPT)
- Dunlop CX 200
- YONEX EZONE 100
3. 腕への優しさを最優先する方に
独自のテクノロジーで、フレーム自体が柔軟に動くモデルです。一度使うと他のラケットに戻れない中毒性があります。
4. 柔らかさの中に芯のある打ち応え
単にグニャリとするのではなく、打った時の手応えもしっかり欲しい中上級者向けです。
柔らかい打感をさらに引き出すためのセッティング
ラケットが柔らかくても、ガット(ストリング)選びを間違えると台無しになります。究極の柔らかさを追求するなら、以下の組み合わせを試してみてください。
- ストリングの選択:まずは「ナイロンマルチ」の最高峰であるTechnifibre X-ONE BIPHASEを試してみてください。ポリエステルガットにこだわるなら、Luxilon SMARTのような、スイングスピードに応じて硬さが変化するモデルが相性抜群です。
- テンションの魔法:最近のトレンドは低テンションです。45ポンド〜48ポンド程度で張ることで、ラケット本来の「しなり」と「包み込み」を最大限に引き出すことができます。
まとめ:あなたのテニスライフを優しく変える一本を
「ラケットが硬くてボールをコントロールできない」と感じているなら、それはあなたのスキルのせいではなく、道具の選択ミスかもしれません。柔らかいラケットは、プレーヤーの意思をダイレクトにボールに伝え、かつ体への優しさも提供してくれます。
まずは気になる一本を手に取り、その「吸い付くような打感」をコートで体感してみてください。きっと、テニスがもっと楽しく、長く続けられる趣味になるはずです。
次は、あなたのプレースタイルに合わせた最適なガットの組み合わせを詳しく解説しましょうか?


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