「ラケットのグリップが細くて、インパクトの瞬間に面がブレる」「長時間プレーしていると、打球の衝撃で手首や肘がじんじん痛む」……。そんな悩みを抱えているなら、今すぐグリップテープを「厚手」に変えてみるべきです。
テニスのパフォーマンスは、唯一の接点であるグリップの「握り心地」で劇的に変わります。今回は、数多くのテープを使い倒してきた経験をもとに、厚手グリップテープの真実と、心からおすすめできるアイテムを厳選してご紹介します。
なぜ「厚手」なのか?私が辿り着いた3つの理由
標準的なグリップテープの厚みは0.5mm〜0.6mmほど。それに対して「厚手」と呼ばれるものは0.7mm〜0.8mm以上の厚みがあります。たった0.2mmの差ですが、実際に握ってみるとその差は歴然です。
1. 「握り込まなくていい」から疲れない
グリップが細すぎると、無意識に指先に力が入りすぎてしまいます。厚手にすることで手のひら全体にフィット感が増し、軽い力でラケットをホールドできるようになりました。結果として、3セットマッチの終盤でも握力が切れにくくなるのを実感しています。
2. インパクトの衝撃が「マイルド」になる
硬いカーボンラケットにポリエステルガットを張っていると、オフセンターで打った時の衝撃は相当なものです。厚手テープは天然のクッション層として機能し、不快な微振動をカットしてくれます。肘の違和感に悩んでいた時期、厚手に変えただけでプレー後の痛みが軽減されたのは驚きでした。
3. グリップサイズの微調整に最適
「G2だと少し細いけれど、G3にすると太すぎる」という絶妙な悩み。これを解決するのが厚手テープです。リプレイスメントグリップ(元グリップ)を交換するのは手間ですが、オーバーグリップを厚手にするだけで、自分にとっての「黄金の太さ」を作り出すことができます。
【体験談】厚手グリップに変える際の「落とし穴」
メリットばかりではありません。実際に使ってみて感じた「注意点」も正直にお伝えします。
まず、厚みが出る分だけ**「グリップの角(エッジ)」**が少し丸くなります。ボレーのタッチや、コンチネンタルグリップでの繊細な面操作を重視する方にとっては、最初だけ指先の感覚に違和感を覚えるかもしれません。
また、重なり部分を多くして巻くと、想像以上にグリップが太くなります。厚手を使う際は、重なりを数ミリ程度に抑えて、均一に巻くのが綺麗に仕上げるコツです。
現場で選ばれている!厚手グリップテープおすすめ5選
実際にコートで使用し、耐久性とフィーリングのバランスが良かったものをピックアップしました。
1. 王道の安心感 ヨネックス ウェットスーパーソフト
厚手ウェットタイプの代名詞です。0.8mmの厚みがあり、モチモチとした感触が特徴。吸いつくようなグリップ力があり、汗をかいても滑りにくいのが魅力です。迷ったらまずはこれを選べば間違いありません。
2. 極上のフィット感 ボウブランド グリップテープ
「一度使うと戻れない」と言われる名品。厳密には超厚手というカテゴリーではありませんが、そのしなやかさと耐久性、そして巻き重ねた時の絶妙なボリューム感は、厚手派のユーザーからも絶大な支持を得ています。
3. プロ仕様のクッション性 ウィルソン プロオーバーグリップ
フェデラーや錦織選手も愛用するシリーズですが、その質感のまま厚みを感じられるタイプ。表面が非常に滑らかで、厚手特有の「ボテッ」とした感じが少なく、非常にシャープな握り心地を維持できます。
4. 凹凸でさらに太く キモニー ハイソフトEX極薄
こちらは「極薄」と銘打たれていますが、実はアンダーラップや他のテープと組み合わせることで真価を発揮します。また、センターに芯が入った凹凸タイプもあり、指のかかりを重視しつつ太さを出したい方には キモニー ラストドライ などのシリーズも隠れた名作です。
5. 耐久性重視なら バボラ プロレスポンス
薄さと吸収性のバランスが良いモデルですが、バボラのテープは比較的密度が高く、しっかりとした握り心地を提供してくれます。
まとめ:あなたの右腕を守り、ショットを安定させる一枚を
テニスにおいて、グリップは体の一部です。もし今のラケットに少しでも「握りにくさ」や「衝撃」を感じているなら、高価なラケットを買い替える前に、数百円の厚手グリップテープを試してみてください。
手のひらに伝わる感触がマイルドになれば、スイングに迷いがなくなり、より攻撃的なテニスができるはずです。まずは ヨネックス グリップテープ のような定番の厚手タイプから、その違いを体感してみてください。


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