テニス歴20年、数々のラケットを使い倒してきた筆者が、今最も「手に伝わる感覚」を大切にするプレーヤーに推したいブランドがあります。それがフロリダ発のダイアデムです。
「今のラケットはどれも同じような打感で、ボールを操っている感覚が薄い……」そう感じているなら、ダイアデム ラケットはまさに特効薬になるはず。今回は、実際にコートで全シリーズを打ち込んだ生の声をもとに、その魅力と最適な選び方を深掘りします。
そもそも「ダイアデム」の何がそんなに凄いのか?
初めてNOVAを握ってインパクトした瞬間、脳に突き抜けるような「クリアな感触」に驚きました。多くのメーカーが衝撃吸収を謳いすぎて「無機質な打感」になりがちな中、ダイアデムは違います。
その秘密は、フレーム内部に高密度フォームを充填するFSシステムと、高級車にも使われる衝撃減衰材「Kraibon(クライボン)」の融合にあります。不快な微振動は消し去るのに、ボールを潰した時の「重み」や「ホールド感」といった、コントロールに必要な情報はしっかり手に伝えてくれる。このバランスが、元プロ選手たちが自ら立ち上げたブランドならではのこだわりです。
実際に打って分かった!シリーズ別の本音インプレッション
1. NOVA シリーズ:圧倒的なパワーと「外さない」安心感
いわゆる「黄金スペック」に分類されますが、バボラ ピュアドライブのような弾き一辺倒ではありません。
- 使用感: スイートスポットを外してもフレームが負けず、面安定性が非常に高いです。ボレーでは当てるだけで深く返り、パワー不足を補ってくれます。
- ここが独特: 厚ラケ特有の「カンカン」という高い金属音がなく、しっとりとした打ち応えがあります。叩きに行ってもコートに収まる安心感は、NOVA 100ならではの武器です。
2. ELEVATE シリーズ:1mm単位でコースを狙える精密機械
「これぞテニスラケット」と思わせる、薄ラケ・ボックス形状の最高峰です。
- 使用感: 縦16×横20という独自のストリングパターンのおかげで、ボールが面に吸い付く時間が長く感じます。フラットドライブを打ち抜いた時の快感は、他のどのラケットでも味わえません。
- ここが独特: ELEVATE 98は、ハードヒットした時にしなりすぎる不安がなく、狙った場所にボールを突き刺せる感覚があります。自分のスイングがそのままボールに伝わる感覚を求める上級者に最適です。
3. AXIS シリーズ:現代テニスを支配する「超・振り抜き」
最新モデルであるAXISは、スピンとスピードの両立を目指すプレーヤーへの回答です。
- 使用感: 驚いたのはその空気抵抗の少なさです。ヘッドが勝手に走るような感覚があり、守備に回された時の切り返しが非常に楽。エリン・スビトリナ選手のような、粘り強くも攻撃的なテニスを支える理由が分かります。
- ここが独特: スピン系ラケットにありがちな「ボヤけた打感」がなく、AXIS 100はしっかりと芯を感じます。弾道を上げやすく、ベースライン際で急激に落ちるエッグボールが自然と打てました。
失敗しない選び方:あなたのスタイルに合うのはどれ?
実際に多くのラケットと使い比べた結果、以下の基準で選ぶのが最も失敗が少ないと断言できます。
- 「楽に飛ばして、ダブルスで勝ちたい」なら: NOVA 100。圧倒的なパワーで押し込めます。
- 「ガシガシ振って、エグいスピンをかけたい」なら: AXIS 100。振れば振るほどコートに収まります。
- 「クラシックな打感を好み、コントロールを重視する」なら: ELEVATE 98。一生モノの相棒になるでしょう。
まとめ:ダイアデムはテニスの「楽しさ」を再確認させてくれる
ダイアデムのラケットは、単なる道具以上の「信頼感」をプレーヤーに与えてくれます。打球情報の雑味を取り除き、純粋なインパクトの感触だけを抽出する。そのこだわりが、自信を持ってスイングすることに繋がり、結果として最高のショットを生み出します。
もしあなたが今のラケットに「物足りなさ」を感じているなら、一度その手にダイアデムを取ってみてください。一球打てば、その違いに納得するはずです。
よりスピン性能を高めたいなら、星形断面のストリングソルスティスブラックとの組み合わせも、ぜひ試してみてください。


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